1199 Panigale 2013年 ABS付仕様 |
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1199 Panigale |
基本情報 |
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排気量クラス |
大型自動二輪車 |
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メーカー |
ドゥカティ |
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エンジン |
1198 cm3 4ストローク 水冷水冷L型2気筒 デスモドロミック 4バルブ |
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内径×行程 / 圧縮比 |
112 mm × 60.8 mm / 12.5:1 |
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最高出力 |
143 kW (195 PS) / 10,750 rpm |
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最大トルク |
132 N·m (13.5 kgf·m) / 9,000 rpm |
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乾燥重量 |
166.5 kg |
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車両重量 |
190.5 kg |
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詳細情報 |
製造国 | イタリア |
製造期間 | 2012年-2014年 |
タイプ | スーパースポーツ |
設計統括 | |
デザイン | |
フレーム | アルミニウムモノコック |
全長×全幅×全高 | 2,075 mm × 810 mm × 1,110 mm |
ホイールベース | 1,437 mm |
最低地上高 | 129 mm |
シート高 | 825 mm |
燃料供給装置 | MITSUBISHI 間接エレクトロニック・フューエル・インジェクション |
始動方式 | スターター・モーター式 |
潤滑方式 | |
駆動方式 | チェーンドライブ |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
サスペンション | 前 | マルゾッキ 50mm 倒立フォーク | 後 | 片持ち式スイングアーム |
キャスター / トレール | 24.5° / 100 mm |
ブレーキ | 前 | ⌀330 油圧式セミフローティング・ダブルディスク | 後 | ⌀245 油圧式シングルディスク |
タイヤサイズ | 前 | 120/70 ZR17 | 後 | 200/55 ZR17 |
最高速度 | |
乗車定員 | 2人 |
燃料タンク容量 | 17 L |
燃費 | |
カラーバリエーション | |
本体価格 | 国内仕様 2,090,000円(税込) |
備考 | |
先代 | ドゥカティ・1198 |
後継 | ドゥカティ・1299パニガーレ |
姉妹車 / OEM | |
同クラスの車 | |
日本国内仕様 |
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最大出力 99 kW(135 PS)/ 8,000 rpm 最大トルク109 N·m(11.1 kgf·m)/ 8,000 rpm 乾燥重量 170.5kg 車両重量 194.5kg 全高 1,100mm |
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1199 Panigale(1199 パニガーレ)は、ドゥカティ・モーター・ホールディングが2012年から2014年まで販売していたオートバイの車種である。
概要
1199は、地球上でもっともパワーのある2気筒エンジンとして発表した。10,750rpmで195hp(145kW)、エンジンのテストベンチ上で9000rpmで133.0N⋅m(98.1lb⋅ft)のトルクを発揮した。乾燥重量は164 kg(362ポンド)、車両重量は188 kg(414ポンド)であった。当時ドゥカティは、市販されたオートバイの中で最も高いパワーウエイトレシオおよびトルクウエイトレシオを持っていると述べた[1]。
新型の「スーパークワドロ」と名付けられたエンジンはボア:ストローク比を112×60.8mmという極端なオーバースクエアにした。カムの駆動は、以前より使われていたべルトドライブ駆動からサイレントカムチェーンドライブに変更された[2]。
グレード一覧
1199 パニガーレ
新型の「スーパークワドロ」エンジンを搭載し、アルミニウムモノコックフレーム、片持ち式スイングアームを搭載している。フロントサスペンションはマルゾッキ製50mmフロントフォーク、リアサスペンションはザックス製リアサスペンションを搭載。前後ともにプリロード、コンプレッション、リバウンドのフルアジャスタブルサスペンションを搭載している[3]。
1199 パニガーレ S
無印のスタンダードモデルに、DES(ドゥカティ・エレクトロニック・サスペンション)と呼ばれる、オーリンズ製前後電子制御サスペンションを搭載。オーリンズ製調整式ステアリングダンパー、LEDヘッドライト、マルケジーニ製鍛造アルミニウムホイール、カーボンフロントフェンダー、エアロキットが標準で取り付けられる[4]。DESは前後サスペンションのコンプレッション、リバウンドを電子制御し、プリロードは手動制御である[3]。
1199 パニガーレ S Tricolore
"S"をベースに、テルミニョーニ製チタンレーシングサイレンサー、DDA+(ドゥカティ・データ・アナライザ)が標準搭載されている。カウルはイタリアの国旗を連想させるトリコロールに塗装されている。
1199 パニガーレ S Senna
"S"をベースに、ドゥカティのファンで知られるアイルトン・セナの没後20年を記念し、セナのF1参戦回数にちなみ、161台のみ限定生産されブラジルで限定販売されたモデル[5]。ホイールは赤に、カウルはグレー基調に塗装され、セナのロゴが入る。トップブリッジには、製造番号が刻まれたバッジが取り付けられる[6]。収益は、アイルトン・セナ財団に寄付された[7]。
1199 パニガーレ R
"S"をベースに、チタン製コンロッド、軽量フライホイール、カーボン製クラッチを搭載。カーボン製のリアショックガード、ヒールガード、スイングアームガード、エンジンカバー、リアフェンダーが取り付けられ、リアシートにはシングルシートカウル、排気システムにはテルミニョーニ製フルチタンレーシングサイレンサーキットが取り付けられている。スイングアームは4点でピポッド位置が調整可能になる[8]。
1199 Superleggera
英語で「Superlight」と呼ばれる。500台限定生産された。
エンジンには、チタン製のコンロッド、吸排気バルブ、タングステン仕様のクランク、ピストンには2本ピストンリング、圧縮比を上げるためにピストントップ形状の変更がされ、公称で200馬力を出すエンジンを搭載。マグネシウム製モノコックフレーム、カーボン製のリアサブフレーム、リチウムイオンバッテリー、フルチタンエキゾーストが取り付けられ、サスペンションには、オーリンズ製FL916フロントフォーク、TTX36リアショックを搭載する。乾燥重量が341ポンド(155kg)になっている。
レース
2012年9月のル・マン24時間耐久ロードレースでは、チームスクーデリアゾーンルージュドゥカティ1199パニガーレがオープンカテゴリーで優勝し、総合32位でフィニッシュした。ライダーはステファン・パガーニ、フィリップ・タイシエ、エルヴェ・ロワイエであった。
ドゥカティは2015年のスーパーバイク世界選手権シーズンで2位、チャズ・デイビスは5勝を挙げ、2017年のチャンピオンシップでは2位でフィニッシュ。レアンドロメルカドは、2014年のFIMスーパーストック1000カップシーズン中にライダーズタイトルを獲得した。ドゥカティはその後、2016年にマニュファクチュールタイトルを獲得し、2017年にライダーのマイケルルーベンリナルディとともにライダータイトルを獲得した。
ドゥカティは、2016年と2017年にブリティッシュスーパーバイク選手権で、ファクトリーサポートのPBMビーワイザードゥカティチームに乗ったライダーのシェーン「シェーキー」バーンで優勝した。
ロードレースでは、グレンアーウィンが2017年にPBMビーワイザードゥカティを使用してノースウェスト200でパニガーレRを勝利に導いた。
映画
紫色の1199パニガーレは、ヒットガールが乗った映画『キック・アス2』に登場していた。
注釈・出典
関連項目