トライアングル・サービス

有限会社トライアングル・サービス
TRIANGLE SERVICE CORP
種類 特例有限会社
本社所在地 日本の旗 日本
160-0023
東京都新宿区西新宿4-14-7
設立 2002年(平成14年)10月17日
業種 情報・通信業
法人番号 2011102022607 ウィキデータを編集
事業内容 業務用家庭用ソフトウェアの開発
代表者 代表取締役社長 藤野俊昭
外部リンク http://www.triangleservice.co.jp/
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有限会社トライアングル・サービスTRIANGLE SERVICE CORP)は、主に業務用家庭用ゲーム機用のコンピュータゲームを製作している会社である。ユーザーからの略称はトラサビなど。

商業向けでゲーム製作には数十人〜数百人規模とかかっている作品が多い中において、僅か3名の製作スタッフによってゲームを製作している。そのうち、サウンド・キャラクターデザインを除く全てを藤野社長一人が担当している。

会社設立までの経緯

藤野俊昭はヒューマンクリエイティブスクール卒業後、いくつかのゲームメーカーを転々としていた。その中で『G-STREAM G2020』の開発に関わった際、発注元であるオリエンタルソフトから給与未払いのうえゲームデータも未完成のまま奪われてしまうという詐欺まがいの仕打ちを受けてしまう。

藤野は「G-STREAM」を自分の思ったとおりのゲームに完成させて売るという目的の新たな会社を設立した。

ちなみに会社名は「ナイアガラ・トライアングル」と「サニーデイ・サービス」が由来であり、ビジネス用語の「サービストライアングル」からではない。

開発したゲーム作品

発売タイトル

イベント用タイトル

いずれも商業製品としては未発売。

  • 射ウォッチ
アーケード向けの作品。基板は『シューティングラブ。2007』と同じくNAOMI(ROM)。内容及びタイトルは『シュウォッチ』のオマージュと「ウルトラマン」のパロディ。正義の味方「射ルトラマン」に10秒間の連射でパワーを与えるという設定。
射ルトラマンの声優は藤野社長本人。BGMは『シューティングラブ。2007』でも一部楽曲を手がけたWASi303によるもので、アーケードゲームとして初めて[注 1]主題歌には『初音ミク』の音声が使用されている。
  • シューティングラブ。8
プラットフォームはWindows。その名の通り、『シューティング技能検定(業務用)』を8人同時対戦できる作品。8人対戦に適したように、アーケード版とは若干ミニゲームの内容も変更されている。
  • バロップ!
トライアングルサービスの作品としては、シューティングゲーム以外のジャンル作。ゲームショーに出展はしていたが、諸事情で発売未定となっている。2009年2月12日にシューティングラブ。200Xの公式ブログで情報が公開された。

逸話

トライアングル・サービスがピンチです!

トライジールのドリームキャスト版を販売するに当たって注文予約数の少なさに困惑した藤野社長が、自社サイトに上記タイトルのサイトを開設し購入の呼びかけを行った[1]。内容は「借金をして会社を立ち上げたが売り上げが芳しくない」ということをかなり率直に書いた完全な自虐ネタで、企業自らがこの様な形での呼びかけを行うことはテレビゲーム業界においては前代未聞であり、賛否両論ながらネット上において注目を集めた。その結果多数の個人およびゲーム店などから応援のメッセージや問い合わせが殺到し、ソフトは2006年末頃までに生産分のほとんどを売りきり、2007年初頭にDCソフトとしては異例の再生産を行うまでになった。結果としてこの呼びかけは大成功だったと言える。

また、2006年11月に銚子電鉄がウェブサイト上で自社の窮状を訴えた際に、ゲーム系のサイトでしばしばこの件が引き合いに出されたが、特に関連性はない。

シューティングラブ。

トライアングル・サービスの企業スローガンは、藤野社長が「アイ・ラブ・ニューヨーク」のTシャツを見て発案したと言われている「シューティングラブ。」である。 この宣言の通り、トライアングル・サービスはシューティングゲームを精力的に開発している。また、この文句はシューティングを愛するゲーマーに衝撃を与え、ネタとしてしばしば口にされている。

トライジールのパッケージに描かれた「シューティングラブ。」や社名ロゴの筆文字は社長の直筆である。社長はこれらを書くための専用のも持っている。 近年はネタとしての筆文字自体の需要もあり、以下の作品でこの筆文字のセルフパロディである直筆の筆文字を提供した。社長は「ゲーム界の莫山先生」を自称している。

新潟事変

2012年11月24日~25日にかけて行われた、ゲームセンターテクノポリスと同社、両社の十周年記念イベント。 ゲーム音楽LIVE、ゲームのスーパープレイ、トークイベントなど様々な催しが前夜祭も含めた二日間に渡って行われた[2][3]

当時、テクノポリスで『シューティング ラブ。2007』による『シューティング技能検定』大会を検討していたが、 参加者のスコア比較のためのランキング機能が搭載されていなかった。 このため、テクノポリス店長の吉田氏からの問い合わせを受け、 同社代表の藤野氏は「こんな問い合わせをしてくるゲームセンターは一軒しかなかった……一体どんな店なんだろう?」と、アポなしで新潟のテクノポリスまで足を運び、吉田氏と会い、ふたりの交流はこの日からはじまった。

そこからミカドにも、藤野氏を通じて「新潟におもしろい店がある」という情報が伝わり、ミカドとテクノポリスの交流もはじまった。 そうした交流から、本イベントが実現した[4]

脚注

注釈

  1. ^ 非売品ではあるものの、商用コンピュータゲームとして初の使用でもある。2008年2月発売予定のPS2用ソフト『トリノホシ 〜Aerial Planet〜』(日本一ソフトウェア)にて初音ミクを使用することが2007年11月9日に発表されていたが、初音ミクの音声が入った『射ウォッチ』の初公開は11月23日である。

出典

  1. ^ トライアングル・サービス社の該当サイト
  2. ^ OTAKE店長 (2012年11月30日). “テクポリ&トラサビ10周年イベント”. 10周年記念イベント「新潟事変」. 2023年5月22日閲覧。
  3. ^ 池田@INH (2012年11月28日). “新潟出張イベント”. ゲーセンミカド総合情報 店員ブログ. 2023年5月22日閲覧。
  4. ^ 外山雄一 (2019年11月1日). “北陸、新潟でビデオゲームの灯を護り続ける「テクノポリス」!”. ゲーム文化保存研究所. 株式会社ゲーム文化保存研究所. 2023年5月22日閲覧。

参考文献

  • 『THE SHOOTING LOVE トゥエルブスタッグ&トライジール』DVD付属ブックレット、株式会社INH、2006年

関連項目

外部リンク