デュピュイトラン拘縮(デュピュイトランこうしゅく、英: Dupuytren's contracture)とは、整形外科学疾患で手掌腱膜の瘢痕化により指の屈曲拘縮をおこす疾患である[1]。名前は発見者であるフランスの解剖学者、軍外科医であるギヨーム・デュピュイトラン(英語版)に由来する。
概要
中年男性に多く、進行性の病態であり、中指、環指、薬指のMP関節、PIP関節に屈曲拘縮を認める[1]。両側性の発症が多い(40%~50%)[1]。通常、痛みはあまりない[2]。自然には回復せず、また進行が速いケースもある[2]。
リスク因子
治療
保存療法は無効で、肥厚した手掌腱膜を切開、切除する[1]。
脚注
- ^ a b c d 医師国家試験のためのレビューブック マイナー メディック・メディア T-66 ISBN 978-4896325485
- ^ a b 平田仁「早く気付いて解消したい!手指のトラブル相談室」、『きょうの健康』2017年8月号、NHK出版、 103頁。
- ^ 日本整形外科学会公式サイト - 症状・病気をしらべる - デュピュイトラン拘縮
- ^ “Dupuytren's Contracture - What is Dupuytren's Contracture”. 2016年1月7日閲覧。
- ^ Hart MG, Hooper G (July 2005). “Clinical associations of Dupuytren's disease”. Postgrad Med J 81 (957): 425–8. doi:10.1136/pgmj.2004.027425. PMC 1743313. PMID 15998816. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1743313/.
関連項目