デジタル・リアルティ(英: Digital Realty Trust Inc.)は、データセンターの保有・リースおよび関連サービスを行う不動産投資(REIT)・管理会社。アメリカ合衆国・カリフォルニア州・サンフランシスコに本拠を置き、世界14カ国、210カ所以上にデータセンターを保有している[1]。ニューヨーク証券取引所上場企業(NYSE: DLR)。
沿革
2004年、サンフランシスコのプライベート・エクイティ・ファンドであるGIパートナーズが、孤立していた21のデータセンター資産を取得し一つの企業で安定した運用を行う目的で設立し[2]、11月に株式上場を行った[3]。2005年にアムステルダムやジュネーヴの資産を取得しヨーロッパ大陸に進出、2007年3月にGIパートナーズがデジタル・リアルティの全ての株式を売却し、資本上の独立を果たした[2]。2010年にシンガポールの資産を買収しアジアに進出[4]、2015年10月、同業のTelxを買収[5]、2016年5月、同業のエクイニクスからフランクフルトなどヨーロッパの8つのデータセンターを買収[6]、2017年9月、ワシントンD.C.に拠点を置く同業のDuPont Fabrosを併合[7]、2018年12月、ブラジルの同業Ascentyを買収した[8]。
地域別の売上としては、北米が8割以上、ヨーロッパが約1割である[1]。米国内でも特にバージニア州北部地域が2割以上の割合となる最大の売上を持ち、シカゴ、シリコンバレー、ニューヨークを合わせて売上全体の過半数に達する[1]。
売上面での最大の顧客はFacebookおよびIBMであり、また競合のエクイニクスもデジタル・リアルティの主要顧客の一つとなっている[1]。
MCデジタル・リアルティ
日本では三菱商事との合弁企業「MCデジタル・リアルティ株式会社(MC Digital Realty Inc.)」が2017年9月に設立されている(出資は50%、50%)[9]。オフィスは東京(虎ノ門)にあり、東京都三鷹市に2棟、大阪府茨木市に1棟、同箕面市(市道をはさんだ隣接地)に2棟データセンターを保有[10]し、後者の大阪ではさらに追加1棟の建設を進めている。千葉県印西市では1棟を保有し、さらに隣接する土地にて追加1棟の建設を進めている。
脚注
外部リンク