デイド郡 (ジョージア州)

ジョージア州デイド郡
トレントン市にあるデイド郡庁舎
デイド郡の位置を示したジョージア州の地図
郡のジョージア州内の位置
ジョージア州の位置を示したアメリカ合衆国の地図
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1837年
郡庁所在地 トレントン
最大の都市 トレントン
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

451 km2 (174.16 mi2)
451 km2 (173.98 mi2)
0 km2 (0.18 mi2), 0%
人口
 - (2010年)
 - 密度

16,633人
34人/km2 (87人/mi2)
標準時 東部: UTC-5/-4
ウェブサイト www.dadecounty-ga.gov

デイド郡(デイドぐん、: Dade County)は、アメリカ合衆国ジョージア州の北西隅に位置するである。2010年国勢調査での人口は16,633人であり、2000年の15,154人から9.8%増加した[1]郡庁所在地トレントン英語版(人口2,301人[2])であり、同郡で人口最大の都市でもある。

デイド郡はテネシー州に跨るチャタヌーガ大都市圏に属している。

1860年、デイド郡はジョージア州ばかりでなく、アメリカ合衆国からも脱退したが、その脱退は法的な効力を持つことは無かった。1945年、郡は象徴的なことながらジョージア州ならびにアメリカ合衆国に再加盟した[3]

歴史

デイド郡は1837年に設立され、郡名は1835年12月にセミノールインディアンによるデイド虐殺で殺されたフランシス・ラングホーン・デイド少佐に因んで名付けられた。

郡最初の開拓者はジョージアの土地抽選で当選した者達であり、コークスと石炭の鉱山にきて働いた。

デイド郡に州内の道路が繋がったのは、州が1939年にクラウドランド・キャニオンを購入したときだった。それまではアラバマ州テネシー州からのみ郡内に入る道があった。

1955年にカリフォルニア州で設立されたコブナント・カレッジは、その1年後に新しい施設に拡張する必要が生じた。数人の教授がカレッジをミズーリ州セントルイスに移転するために働き、そこで8年間成長していたが、さらに1964年、その施設に比して大きくなりすぎ、ルックアウトマウンテンに移転した。

デイド郡は南北戦争のときに、短期間だったが州からの分離運動が起こった。デイド郡はアメリカ合衆国からの脱退を望んだが、ジョージア州は慎重だった。伝説に拠れば、1860年、郡民は州が合衆国から脱退するのを待ちきれず、単純に自分達だけで脱退した。1945年7月4日、デイド郡が合衆国に再加盟することを祝うハリー・S・トルーマン大統領からの電報が読み上げられた。しかし、歴史家はデイド郡がジョージア州と共に脱退し、州と共に再加盟したと考えている[4][5]

地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は174.16平方マイル (451.1 km2)であり、このうち陸地173.98平方マイル (450.6 km2)、水域は0.18平方マイル (0.47 km2)で水域率は0.10%である[6]

クラウドランド・キャニオン州立公園

主要高規格道路

州間高速道路

アメリカ国道

ジョージア州道

  • ジョージア州道58号線
  • ジョージア州道136号線
  • ジョージア州道157号線
  • ジョージア州道189号線
  • ジョージア州道299号線
  • ジョージア州道301号線
  • ジョージア州道406号線
  • ジョージア州道409号線

隣接する郡

保護地域

  • チカマウガ・チャタヌーガ国立軍事公園(部分)
  • クラウドランド・キャニオン州立公園

人口動態

人口推移
人口
18401,364
18502,68096.5%
18603,06914.5%
18703,033−1.2%
18804,70255.0%
18905,70721.4%
19004,578−19.8%
19104,139−9.6%
19203,918−5.3%
19304,1465.8%
19405,89442.2%
19507,36424.9%
19608,66617.7%
19709,91014.4%
198012,31824.3%
199013,1476.7%
200015,15415.3%
201016,6339.8%
U.S. Decennial Census

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 15,154人
  • 世帯数: 5,633 世帯
  • 家族数: 4,264 家族
  • 人口密度: 34人/km2(87人/mi2
  • 住居数: 6,224軒
  • 住居密度: 14軒/km2(36軒/mi2

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 23.8%
  • 18-24歳: 11.8%
  • 25-44歳: 27.8%
  • 45-64歳: 24.5%
  • 65歳以上: 12.0%
  • 年齢の中央値: 36歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 96.0
    • 18歳以上: 91.8

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 33.3%
  • 結婚・同居している夫婦: 62.7%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 9.5%
  • 非家族世帯: 24.3%
  • 単身世帯: 21.7%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 8.2%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.55人
    • 家族: 2.97人

収入

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 35,259米ドル
    • 家族: 39,481米ドル
    • 性別
      • 男性: 31,534米ドル
      • 女性: 21,753米ドル
  • 人口1人あたり収入: 16,127米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 9.7%
    • 対家族数: 7.5%
    • 18歳未満: 7.4%
    • 65歳以上: 12.5%

4分の1ドル硬貨論争

ジョージア州4分の1ドル硬貨、デイド郡が入っていない

ジョージア州4分の1ドル硬貨が発行されてから間もなく、その明らかなミスに関してデイド郡が注目された。この硬貨の図柄にあるジョージア州の輪郭が北西隅にあるデイド郡を外した形になっていた。デイド郡がジョージア州から脱退したこともあり、意図的に外されたという意見もあった[7]

水争い

デイド郡は、テネシー川流域開発公社の造ったニッカジャック・ダムでできたニッカジャック湖の直ぐ南にある。ラニア湖やアラトゥーナ湖の水を使っているアトランタ市は、その水量を補うためにニッカジャック湖の水も望んだ。ジョージア州の政治家は、テネシー・ジョージア州境が欠陥のあった1818年の測量に基づいて引かれており、ジョージア州の北州境をテネシー川の直ぐ手前にしてしまったので、これを変えたいと望んだ[8][9]

都市と町

脚注

  1. ^ Quickfacts.census.gov - Dade County Archived 2011年7月9日, at WebCite - accessed 2011-12-06.
  2. ^ American FactFinder - Trenton, Georgia - accessed 2011-12-06.
  3. ^ Dade County, Georgia. “The State Of Dade”. Dade County, Georgia. 4 April 2012閲覧。
  4. ^ The Dade County Sentinel, The Independent State Of Dade Is Fixin' To Rise Again”. Dadesentinel.com. 2012年12月22日閲覧。
  5. ^ See Coulter, E. Merton. "The Myth of Dade County's Seceding from Georgia in 1860." http://www.rootsweb.ancestry.com/~gadade/resources.htm
  6. ^ Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年11月5日閲覧。
  7. ^ Georgia quarters are really quite peachy, but not in Dade County”. Valuable-coin-stories.com. 2012年12月22日閲覧。
  8. ^ Bluestein, Greg - Forgotten Ga. county now in spotlight over water rights. Associated Press, April 28, 2008
  9. ^ Shearer, Lee - Tennessee-Georgia border dispute derided. The Athens Banner-Herald, March 3, 2008

外部リンク

座標: 北緯34度51分 西経85度30分 / 北緯34.85度 西経85.50度 / 34.85; -85.50