ツルマサキ
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福島県会津地方 2009年6月
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分類
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学名
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Euonymus fortunei (Turcz.) Hand.-Mazz.
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シノニム
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Euonymus fortunei (Turcz.) Hand.-Mazz. var. radicans (Miq.) Rehder
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和名
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ツルマサキ(蔓柾)
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ツルマサキ(蔓柾、学名:Euonymus fortunei)は、ニシキギ科ニシキギ属の常緑つる性木本。別名、リュウキュウツルマサキ、ナガバツルマサキ、マルバツルマサキ。
種小名は、幕末に来日したイギリスのプラントハンター、ロバート・フォーチュンへの献名。
特徴
緑色の枝の各所から多数の気根をだして他の樹木をよじ登るか、地上を這う。葉は革質で長さ0.3-1cmの葉柄をもって年茎ごとに1-5対、対生する。葉の形は、楕円形、長楕円形、ときに円形で、縁には低鋸歯がある。葉身は長さ1.5-6cm、幅0.7-3cmになる。
花期は6-7月、今年枝の下部の葉腋や芽鱗痕わきから集散花序を付ける。花は4弁花で淡緑色、花弁の長さは2mm、花の径5mmになる。雄蕊は4本つく。果期は10-12月、果実は蒴果で径5-6mm、割れると橙赤色の仮種皮を持つ種子が現れる。
分布と生育環境
日本では、北海道、本州、四国、九州、沖縄に分布し、林内に自生する。東アジアでは朝鮮、中国、フィリピンにも分布する。
類似の植物
キョウチクトウ科のテイカカズラとはよく似ている。以下のような点は共通する特徴である。
- つる性で、地上を這い、岩や樹木に昇る。
- 茎から気根を出し、張り付く。
- 葉は楕円形で短い柄があり、対生する。また、厚手で光沢がある。
- 葉には主脈と側脈に沿って白い斑紋が出やすい。
花が咲けば全く違うのでわかるが、若い枝では悩ましい場合がある。区別点についてはテイカカズラ#類似の植物の項を参照のこと。
ギャラリー
参考文献
- 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本Ⅱ』(1989)平凡社
- ツルマサキ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)