ダスティン・ジャコビー(Dustin Jacoby、1988年4月4日 - )は、アメリカ合衆国の男性総合格闘家、キックボクサー、ボクサー。コロラド州フォート・モーガン出身。ファクトリーX・ムエタイ所属。元CFFCミドル級王者。
来歴
双子の兄弟と共に4歳からテコンドーを始め、1年後にレスリングを始めた。テコンドーは4年間経験し、レスリングは12歳の時にイリノイ州へ移住するまで続けた。高校ではバスケットボールとアメリカンフットボールで活躍し、両方のスポーツで各地の大学から奨学金のスカウトを受けたが、膝に重傷を負ったため殆どのスカウトが取り下げられた。カルバー=ストックトン大学に進学後はアメリカンフットボールのクォーターバックで2年間活躍し、その後クインシー大学に編入した[2]。
キックボクシング
2013年、プロキックボクシングデビュー。キックボクシングのメジャー団体GLORYを主戦場とし、2015年にGLORYミドル級予選トーナメント、2016年にGLORYミドル級コンテンダートーナメントで優勝した。通算戦績は10勝8敗。
総合格闘技
2010年、プロ総合格闘技デビュー。ローカル団体で6戦全勝の戦績を残した。
UFC
2011年10月29日、UFC初参戦となったUFC 137でクリフォード・スタークスと対戦し、0-3の判定負け。
2012年1月28日、UFC on FOX 2でクリス・カモージーと対戦し、ギロチンチョークで3R一本負け。2連敗となり、UFCからリリースされた。
UFCリリース後
2012年8月24日、Cage Fury FC 16のCFFCミドル級タイトルマッチで王者ティム・ウィリアムズに挑戦し、ドクターストップで1RTKO勝ち。王座獲得に成功した。
2014年9月5日、Bellator初参戦となったBellator 123でキング・モーと対戦し、パウンドで2RTKO負け。
2015年1月16日、Bellator 132でジョン・ソルターと対戦し、リアネイキドチョークで2R一本負け。この試合後に、キックボクシングのキャリアに専念することを決意したため約4年半のブランクを作った。
2020年8月4日、Dana White's Contender Series 27でタイ・フローレスと対戦し、3-0の判定勝ちを収め、UFCとの契約権を獲得した[3]。
UFC復帰
2020年10月31日、約8年9カ月ぶりのUFC復帰戦となったUFC Fight Night: Hall vs. Silvaでジャスティン・レデットと対戦。右ローキックでダウンを奪い、直後に右アッパーで1RTKO勝ち[4]。
2022年7月16日、UFC on ABC: Ortega vs. Rodríguezでチョン・ダウンと対戦し、右ストレートで1RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[5]。
2022年10月29日、UFC Fight Night: Kattar vs. Allenでカリル・ラウントリー・ジュニアと対戦し、1-2の判定負けを喫したが、海外のMMAメディアサイトの採点では16人中14人の記者がジャコビーの勝利を支持するなど物議を醸す判定となった[6]。
2023年4月15日、UFC on ESPN: Holloway vs. Allenでライトヘビー級ランキング15位のアザマト・ムルザカノフと対戦し、0-3の判定負け[7]。
2023年8月5日、UFC on ESPN: Sandhagen vs. Fontでケネディ・エンジーチュクーと対戦し、右ストレートでダウンを奪いパウンドで1RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[8]。
2023年12月16日、UFC 296でライトヘビー級ランキング14位のアロンゾ・メニフィールドと対戦し、0-3の判定負け[9]。
2024年6月8日、UFC on ESPN: Cannonier vs. Imavovでライトヘビー級ランキング15位のドミニク・レイエスと対戦し、スタンドパンチ連打で1RKO負け[10]。
2024年12月14日、UFC on ESPN: Covington vs. Buckleyでビトー・ペトリーノと対戦し、右ストレートで3RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[11]。
戦績
総合格闘技
総合格闘技 戦績
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30 試合
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(T)KO
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一本
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判定
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その他
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引き分け
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無効試合
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20 勝
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13
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1
|
6
|
0
|
1
|
0
|
9 敗
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2
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2
|
5
|
0
|
キックボクシング
キックボクシング 戦績
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18 試合
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(T)KO
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判定
|
その他
|
引き分け
|
無効試合
|
10 勝
|
9
|
0
|
8
|
0
|
0
|
8 敗
|
3
|
0
|
0
|
勝敗
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対戦相手
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試合結果
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大会名
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開催年月日
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○ |
ショーン・チョイス |
1R 2:18 TKO(3ダウン) |
GLORY 44: Chicago |
2017年8月25日
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× |
サイモン・マーカス |
2R 0:01 TKO(負傷) |
GLORY 14: Zagreb |
2016年10月21日
|
× |
サイモン・マーカス |
5R終了 判定0-3 |
GLORY 30: Los Angeles 【GLORY世界ミドル級タイトルマッチ】 |
2016年5月13日
|
○ |
ウェイン・バレット |
2R 1:06 TKO(右ストレート) |
GLORY 27: Chicago 【ミドル級コンテンダートーナメント決勝】 |
2016年2月26日
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○ |
カール・ロバーソン |
3R 2:56 TKO(右膝蹴り) |
GLORY 27: Chicago 【ミドル級コンテンダートーナメント準決勝】 |
2016年2月26日
|
○ |
ウェイン・バレット |
3R 1:40 TKO(右ストレート) |
GLORY 24: Denver |
2015年10月9日
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○ |
ケイシー・グリーン |
2R 1:19 TKO(パンチ連打) |
GLORY 23: Las Vegas 【ミドル級予選トーナメント決勝】 |
2015年8月7日
|
○ |
アリエル・セパルベダ |
1R 2:59 KO(右ストレート) |
GLORY 23: Las Vegas 【ミドル級予選トーナメント準決勝】 |
2015年8月7日
|
× |
ムラッド・ボウジディ |
3R終了 判定0-3 |
GLORY 20: Dubai |
2015年4月3日
|
× |
マイク・ルメール |
3R終了 判定 |
GLORY 17: Los Angeles 【ミドル級コンテンダートーナメント・リザーブマッチ】 |
2014年6月21日
|
× |
アレックス・ペレイラ |
1R 2:02 KO(左フック) |
GLORY 14: Zagreb 【ミドル級コンテンダートーナメント準決勝】 |
2014年3月8日
|
× |
上原誠 |
3R終了 判定1-2 |
GLORY 13 TOKYO |
2013年12月21日
|
× |
ダニョ・イルンガ |
3R終了 判定0-3 |
GLORY 9: New York 【スラムトーナメント準決勝】 |
2013年6月22日
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○ |
ブライアン・コレット |
3R終了 判定2-0 |
GLORY 9: New York 【スラムトーナメント準々決勝】 |
2013年6月22日
|
× |
マイケル・デュット |
1R 2:25 TKO(レフェリーストップ) |
GLORY 5: London |
2013年3月23日
|
○ |
ブライアン・コレット |
1R 3:00 KO |
Xtreme Fight Night 11 【Road to Glory USA 95kg級トーナメント決勝】 |
2013年2月1日
|
○ |
ロイ・ボートン |
1R 2:47 TKO |
Xtreme Fight Night 11 【Road to Glory USA 95kg級トーナメント準決勝】 |
2013年2月1日
|
○ |
ランディ・ブレイク |
3R 1:43 TKO |
Xtreme Fight Night 11 【Road to Glory USA 95kg級トーナメント準々決勝】 |
2013年2月1日
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ボクシング
プロボクシング 戦績
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1 試合
|
(T)KO
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判定
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その他
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引き分け
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無効試合
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1 勝
|
1
|
0
|
0
|
0
|
0
|
0 敗
|
0
|
0
|
0
|
戦
|
日付
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勝敗
|
時間
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内容
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対戦相手
|
国籍
|
備考
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1 |
2019年6月29日 |
勝利 |
1R |
TKO |
テレンス・ホーゲス |
アメリカ合衆国 |
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テンプレート
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獲得タイトル
キックボクシング
- GLORYミドル級コンテンダートーナメント 優勝(2016年)
- GLORYミドル級予選トーナメント 優勝(2015年)
- Road to Glory USA 95kg級トーナメント 優勝(2013年)
総合格闘技
表彰
脚注
関連項目
外部リンク