ネット・ゼロ・エネルギー・ビルまたはネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング(英語: Net Zero Energy Building; ZEB〈ぜブ〉)は、消費する一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物。消費するエネルギーを削減し(省エネ)、使用するエネルギーは自ら生産する(創エネ)ことにより正味(Net)のエネルギー消費をゼロにする[1]。
概要
ZEBを実現するには大きく分けて次の3種類の技術が必要である[2]。
- パッシブ技術(日光遮蔽、外皮性能向上、昼光利用、自然換気など)による省エネ
- アクティブ技術(高効率照明、高効率空調)による省エネ
- 太陽光、バイオマスなどの創エネ
ゼロエネルギーの達成状況に応じて、3段階のZEBシリーズが定義されているが、このうちの3.をZEBと呼ぶ[3]。
- ZEB Ready(ゼブ・レディ):省エネにより、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の定める基準一次エネルギー消費量から50%以上、一次エネルギーの消費を削減
- Nearly ZEB(ニアリー・ゼブ):省エネおよび創エネで75%以上、一次エネルギーの消費を削減
- ZEB(ゼブ):省エネおよび創エネで100%以上、一次エネルギーの消費を削減
ZEB達成の可否は、建築物のエネルギー消費量計算プログラム(通称: WEBPRO)で判断する。WEBPROに、地域、躯体性能、設備内容を入力する事で、基準値と設計値のエネルギー消費性能が算出される。
出典
関連項目
外部リンク