セントトーマス・ローランド教区(英語: Saint Thomas Lowland Parish)は、セントクリストファー・ネイビスのネイビス島北西部に位置する行政教区[1]。面積は18.1平方キロメートル、人口は2,069人(2011年国勢調査[2])。
イギリスがネイビス島で最初に設置した教区で、島で初めての入植地であるジェームズタウンがあったといわれる。伝わる話によればジェームズタウンは1680年代後半に津波によって消滅したと言われているが、考古学的証拠はない。いずれにせよ入植地は放棄され、高台にあるセントトーマス(聖トーマス)教会が残された。
西の海岸の大部分はカリブ海に面した砂浜となっており、海に面した地域はリゾート地として開発が進んでいる。その中でも島最大のホテルであるフォーシーズンズホテル・ネイビスは政府に次ぐ雇用の場としても機能しており、ネイビス島の観光産業を支える重要な地域である。一方で海岸から東へ4キロメートルの距離にネイビス山(英語版)(標高985メートル)があるため、全体的になだらかな傾斜がある。
主要都市
公式には教区の行政中心地はない[3]。
- バーンズ・ガウト(Barnes Ghaut)
- コットン・グラウンド(Cotton Ground)
- ジェサップ(Jessups)
- スチュアート(Stuarts)
- ウェストベリー(Westbury)
教区南部にはネイビス島の首都チャールズタウンのCraddocks地区が含まれる。
脚注
- ^ “Saint Kitts and Nevis#Government”. 中央情報局 (2021年7月29日). 2021年8月12日閲覧。
- ^ “Federation of Saint Christopher (St. Kitts) and Nevis”. Citypopulation.de (2019年5月7日). 2021年8月12日閲覧。
- ^ “Parishes of Saint Kitts-Nevis”. Statoids.com (2015年6月30日). 2021年8月12日閲覧。