スペンサー・ラトラー

スペンサー・ラトラー
Spencer Rattler
refer to caption
ニューオーリンズ・セインツでのラトラー
(2024年)
ニューオーリンズ・セインツ #18
ポジション クォーターバック
生年月日 (2000-09-28) 2000年9月28日(24歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アリゾナ州フェニックス
身長: 6' 0" =約182.9cm
体重: 211 lb =約95.7kg
経歴
高校 ピナクル高等学校
大学 オクラホマ大学
サウスカロライナ大学
NFLドラフト 2024年 / 5巡目全体150位
所属歴
2024- ニューオーリンズ・セインツ
受賞歴・記録
その他受賞・記録
NFL 通算成績
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

スペンサー・マイケル・ラトラーSpencer Michael Rattler, 2000年9月28日 - )は、アメリカ合衆国アリゾナ州フェニックス出身のプロアメリカンフットボール選手。NFLニューオーリンズ・セインツに所属している。ポジションはクォーターバック

経歴

ハイスクール

ピナクル高等学校ではアリゾナ州の高校生による通算最多パス獲得ヤード記録を更新した。また、2018年には全米から集まった有望な高校生クォーターバックによるショーケース「エリート11英語版」でMVPを受賞した。

4年目のシーズンにはNetflixのドキュメンタリー番組「QB1: 最強のクォーターバック対決英語版」に出演した[1]。その後、地区の行動規範に違反したとして出場停止処分を受けた。高校通算で11,083パス獲得ヤード、116のパッシングTD、1,040ラン獲得ヤード、14のラッシングTDを記録した。

リクルート

高校2年目のシーズンが終了した時点で、アラバマ大学ノートルダム大学など14の大学からオファーを受けていた。2017年6月19日にオクラホマ大学を訪問し、1週間後に同大学へのコミットを発表した。

カレッジ

オクラホマ

1年目の2019年シーズンは3試合の出場に留まり、NCAAのレッドシャツ制度の対象となった。

2020年シーズンから先発に定着した。開幕3戦目、敵地で行われた格下のアイオワ州立大学で300パス獲得ヤード、2つのパッシングTDを記録したが、チームは敗れた。これにより、アイオワ州立大学は本拠地でのオクラホマ大学戦の連敗を24で止めた[2]。その後はオーバータイムの試合で4勝をマークするなど勝負強さを発揮し、シーズン全体で11試合に出場して3,031パス獲得ヤード、28のパッシングTD、7つのインターセプトを記録。オールビッグ12ファーストチームに選出された。

2021年シーズン開幕前には多くのメディアからハイズマン賞の最有力候補と評され、2022年のNFLドラフトでの全体1位指名を予想するメディアもあった[3][4]。しかし開幕6戦目、2021年10月10日のテキサス大学戦で、17-35とリードを許した第2Q途中に下級生のケイレブ・ウィリアムズと交代させられる。ウィリアムズの活躍により、チームは55-48で逆転勝利した。以降の試合ではウィリアムズに先発の座を奪われてしまい、出場はなかった。11月に今シーズン限りで転校することを発表し、ミシシッピ大学UCLAアリゾナ州立大学ネブラスカ大学ピッツバーグ大学オーバーン大学オレゴン大学などからオファーを受けた。

サウスカロライナ

2021年12月にサウスカロライナ大学への転校を発表した。オクラホマ大学在籍時のアシスタントコーチであったシェーン・ビーマー英語版がヘッドコーチを務めていることが決め手となった[5]

2022年シーズンは13試合に出場して3,026パス獲得ヤード、18のパッシングTD、12のインターセプトを記録。チーム成績は8勝5敗で、うち2勝はAP通信の全米ランキング5位のテネシー大学、同8位のクレムソン大学という格上の相手であった[6]。シーズン終了後、2023年のNFLドラフトにはエントリーせず残留することを発表した[7]

サウスカロライナ大学でのラトラー
(2022年)

2023年シーズンは12試合に出場して3,186パス獲得ヤード、19のパッシングTD、8つのインターセプトを記録した。シーズン終了後、2024年のNFLドラフトにエントリーした[8]

個人成績

シーズン  試合 パス ラン
試合 先発 記録 成功数 試投数 成功
確率
ヤード TD In Rtg 回数 ヤード 平均 TD
オクラホマ
2019 3 0 7 11 63.6 81 1 0 155.5 3 23 7.7 0
2020 11 11 9–2 214 317 67.5 3,031 28 7 172.6 81 160 2.0 6
2021 9 6 6–0 140 187 74.9 1,483 11 5 155.5 43 77 1.8 3
サウスカロライナ
2022 13 13 8–5 264 399 66.2 3,026 18 12 138.7 73 46 0.6 3
2023 12 12 5–7 275 399 68.9 3,186 19 8 147.7 97 104 1.1 4
通算 48 42 28–14 900 1,313 68.5 10,807 77 32 152.2 297 410 1.4 16

ニューオーリンズ・セインツ

プレドラフト測定結果
身長 体重






40Yrd



10Yrd




20Yrd




20Yrd



3












6 ft 0+14 in
(184 cm)
211 lb
(96 kg)
31 in
(79 cm)
9+78 in
(25 cm)
4.95 s 1.63 s 2.83 s 4.37 s 7.21 s 32.0 in
(81 cm)
9 ft 0 in
(2.74 m)
All values from NFL Combine[9][10]

2024年のNFLドラフトにて全体150位でニューオーリンズ・セインツから指名された。全体12位でボー・ニックスが指名されてからラトラーの直前まで137人連続でクォーターバックの指名がなく、現行のドラフト制度では史上最長記録であった[11]

脚注

  1. ^ Bumbaca, Chris (May 7, 2024). “Spencer Rattler's 'QB1' reality show followed him to NFL draft – but did it really matter?” (英語). Yahoo! Sports Canada. 2024年8月28日閲覧。
  2. ^ Oklahoma vs. Iowa State – Game Recap – October 3, 2020 – ESPN”. ESPN.com. 2024年8月29日閲覧。
  3. ^ Mullin, Eric (September 2, 2021). “Oklahoma’s Spencer Rattler leads early Heisman odds for 2021” (英語). NBC Sports. 2024年8月29日閲覧。
  4. ^ Way-Too-Early 2022 NFL Mock Draft” (英語). Bleacher Report. 2024年8月29日閲覧。
  5. ^ Diaz, Cory (January 5, 2022). “Spencer Rattler shares how link with Shane Beamer led him to South Carolina in interview” (英語). The Greenville News. 2024年8月29日閲覧。
  6. ^ Adams, Emily (November 29, 2022). “South Carolina football ranked No. 19 by College Football Playoff, highest in program history” (英語). The Greenville News. 2024年8月29日閲覧。
  7. ^ Low, Chris (January 11, 2023). “QB Rattler says he's returning to South Carolina” (英語). ESPN.com. 2024年8月29日閲覧。
  8. ^ Adams, Emily (November 29, 2023). “Spencer Rattler declares for 2024 NFL Draft, forgoes South Carolina football eligibility” (英語). Yahoo! Sports. 2024年8月29日閲覧。
  9. ^ Spencer Rattler Draft and Combine Prospect Profile”. NFL.com. March 9, 2024閲覧。
  10. ^ 2024 NFL Draft Scout Spencer Rattler College Football Profile”. DraftScout.com. 2024年8月29日閲覧。
  11. ^ How good is this 2024 NFL draft class? Records and trends for key positions” (英語). ESPN (April 27, 2024). 2024年8月29日閲覧。

外部リンク