スクラントン(USS Scranton, SSN-756)は、アメリカ海軍のロサンゼルス級原子力潜水艦の45番艦。艦名はペンシルベニア州スクラントンに因んで命名された。その名を持つ艦としては未完成のオレゴンシティ級重巡洋艦10番艦(CA-138)以来5隻目(就役した艦艇に限定すれば、第一次世界大戦時に徴用した貨物船ペンシルベニア(ID-3511)の改名以来2隻目)。
艦歴
スクラントンの建造は1984年11月26日にバージニア州ニューポート・ニューズのニューポート・ニューズ造船所に発注され、1986年8月29日に起工した。1989年7月3日にサラ・マクデード夫人によって命名、進水し、1991年1月26日にJ・G・マイヤー艦長の指揮下就役した。
スクラントンは「モジュール工法」によってニューポート・ニューズで建造される最初の潜水艦であった。竜骨は置かれず、各々の船体セクションが独立して製造された。内部構造の大半、機械部、配管は船体セクションの開口部から内部に挿入された。個々の船体セクションは十分な正確さで組み立てられ、配管部も堅く結びつけられた。その後船体は乾ドックに入れられ「浮かべられた」。
2006年1月、スクラントンは AN/BLQ-11 長期機雷偵察システム (Long-Term Mine Reconnaissance System, LMRS)、無人潜水艇 (unmanned undersea vehicle, UUV) の自動誘導、ドッキングに成功した。
2011年3月、国連安保理決議1973で定められたリビア飛行禁止空域を実行するため、リビア沖に派遣された。
関連項目
外部リンク