オックスフォード市に仕立屋の息子として生まれた。オックスフォード大学に学び、18世紀におけるオックスフォード市についての研究を発表し、1859年に大学を卒業する前に宗教思想家でありキリスト教社会主義者でもあるF・D・モーリスの影響を受けて社会事業のために奉仕する志を立て、1860年に国教会の聖職に就き、ロンドンの貧民街で活動を開始した。収入は乏しかったため、生活費を補うために週刊紙『土曜評論』に1867年から寄稿を始めた。過労のため発病し、また国教会の信仰に疑問を感じたこともあってその職を去り、ランベスの国教会主教邸図書館司書に転じ、研究調査の余暇ができたので、主著である『イギリス国民小史』(『A Short History of the English People』)の執筆に取りかかった。5年をかけて完成し、さらにそれを補うためにいくつかの史書を世に出した。46歳で世を去る。自分のために選んだ墓碑銘は「彼は学びつつ死んだ」であった。