シノド、シノドス[1](ギリシャ語:Σύνοδος、英語:Synod)とは、キリスト教の教会が、教義や管理上の問題を話し合うために催す会議や組織を指す言葉。
概要
元来は主教や司教による会議を意味しており、現在でも正教会とカトリック教会ではこの意味で用いる。
カトリック教会でも教皇庁に置かれる世界代表司教会議は司教で組織される。司教が管理する教区の宣教司牧評議会もシノドと呼ばれるが、司祭、修道者、信徒の会議である。
日本語では内実によって異なる訳語が用いられているケースが多い。
対して、英語ほか日本語以外の各国語では以下の全ての語義に単に"Synod"と表記されていたり、"Holy Synod"など修飾語を伴っただけの表現が当てられていたりする事も多く、日本語媒体においても「シノド」「シノドス」の片仮名表記は多義的であるので、語義に注意を要する。
解説記事
- 教会会議(Synod or Council) - ウィキペディア内で全教派に亘って総合的に概説している記事。
- 公会議(Ecumenical Council) - 教義決定に関った教会会議。第8回以降は正教会は正統性を認めていない。
- 全地公会議(Ecumenical Council) - 正教会が正統性を認める第7全地公会議までについての記事。
正教会での用法
- 聖シノド(Holy Synod) - 正教会における「シノド」について概説。
- 聖務会院(Святейший Правительствующий Синод, Most Holy Synod) - ロマノフ朝時代のロシア正教会に特異的な「シノド」について概説。宗務院とも。
- 在外ロシア正教会(Russian Orthodox Church Outside Russia, 通称"Synod") - 在外シノドと表記・呼称される事もあるが、現在では在外ロシア正教会の表記が一般的である。
カトリック教会での用法
- 司教会議(Synod) - カトリック教会における司教による会議。
聖公会・プロテスタントなどその他の教派での用法
脚注