ザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)はイギリスのロックバンド、ザ・ストーン・ローゼズのデビューアルバム。
1989年5月にシルヴァートーンからリリースされ、イギリスインディーチャート初登場2位、1990年にはナショナルチャートで19位を記録した。ニュー・ミュージカル・エクスプレス(NME)誌が史上最高のアルバムと絶賛し、オアシスを始めとする後のブリットポップ、オルタナティヴ・ロックバンドが揃って影響を受けたと語るアルバムである。2006年1月26日にNME誌が発表した「古今最高の英国アルバム(Best British album of all time revealed)」では1位[1]。同年6月2日に同誌が発表した「古今最高のアルバム(Best album of all time revealed)」では7位[2]。
米国発の世界最大の音楽コミュニティサイトである「Rate Your Music」の歴代ベストアルバムランキング(ユーザーによる投票)では200位[3]。
『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、319位にランクイン[4]。 オリコン初版最高94位、20周年エディション版最高82位[5]
作詞・作曲はイアン・ブラウンとジョン・スクワイアによる共作でプロデューサーはジョン・レッキー、エンジニアはポール・シュレーダーが務めている。イアン・ブラウンによる浮遊感のあるヴォーカルとジョン・スクワイアのエフェクターを多用しアルペジオなどを取り入れたギタープレイ、マニのベースとレニのドラムスによるリズムセクションは、マッドチェスターと呼ばれるトリップを表したようなサウンドが特徴である。
制作は1988年の後半にロンドンのバッテリー・スタジオ及びコンク・スタジオで55日間にわたり制作された。バッテリー・スタジオでは「アイ・ウォナ・ビー・アドアード」、「シー・バンクス・ザ・ドラムス」、「ウォーターフォール」「メイド・オブ・ストーン」。コンク・スタジオでは「バイ・バイ・バッドマン」、「シュート・ユー・ダウン」、「アイ・アム・ザ・レゼレクション」、「ディス・イズ・ザ・ワン」等を録音した。ミックスダウンはウェールズのロック・フィールド・スタジオで行われた。
使用機材はジョン・レッキーによるとジョンはフェンダー・ストラトキャスターやスタジオにあったアコースティックギター、エレキギターまたレンタルしたギターも使っていた、マニはリッケンバッカーのベース、レニは寄せ集めのドラムセットを使っていたという。ジョン・スクワイアはグレッチのカントリージェントルマンをライブで使用していたが、ジョン・レッキーにレコーディングにはカントリージェントルマンだと音がこもってしまうため別のギターを使うように言われ、1960年代のピンク色のストラトキャスターをレンタルしたという。
イアン・ブラウンのヴォーカルはマニ曰く「あのアルバムの独特のムードは、メッセージを伝える事ができる素晴らしいリリシストがいる事だね。そう思わないか?音楽が人に間違った安心感を与え得るものなら、歌詞がそれをすべて変える事ができる。その点、イアンの歌詞は完璧だ。大した奴だよ!晩飯に何を食べてたかなんてごく普通の事で歌詞が書ける人間なんてそうざらには見つからない。イアンは過去の話や自分の感じた事を書ける。あいつは深く考え、深く感じ、自分の精神的な部分に向き合う事ができる。あの声も大好きだね。魂からわき出てくるんだ。偉大な才能ってのは教える事ができなくて、感じるしかないものなんだけど、イアンにはそれがある。もちろん今もね!」と評価している。
アートワークにはジョン・スクワイアが手掛けたジャクソン・ポロック風の通称“バイ・バイ・バッドマン”と呼ばれることもあるデザインで、ラフにペイントされた三色旗やバンド名をもしたタイトルにレモンを加えたものである。
ジョン・スクワイアはアートワークについて「あのレモンは絵の一部じゃなく、本物のレモンを使った。うまくいったのは、カメラマンが下向きカメラを持ってなくて、壁をバックに撮った写真だからだよ。『バイ・バイ・バッドマン』の歌詞、つまり1968年5月に暴動を起こしたパリの学生たちの歌にリンクしたと思う。僕とイアンはそのドキュメンタリーを観て、まず洋服が気に入ったね。石を投げてる男が出て来るんだけど、すごく良いジャケットとデザートブーツだった。学生たちは催涙ガスの効果を弱めるためにレモンをしぼるんだけど、そんな感じで、あそこに三色旗が出て来るんだ。ジャケットの緑色はアイルランドのジャイアンツ・コーズウェイの川にインスピレーションを受けた。そこは僕たちがコレライン大学のライブの前に行った場所なんだけどね。」と語っている。
先述のNMEといったメディアやミュージシャン、ジャーナリストたちはこのアルバムを揃って絶賛している。
ソー・ヤング | サリー・シナモン | エレファント・ストーン | メイド・オブ・ストーン | シー・バングス・ザ・ドラム | フールズ・ゴールド | ワン・ラヴ | アイ・ウォナ・ビー・アドアード | ウォーターフォール | アイ・アム・ザ・レザレクション | ラヴ・スプレッズ | テン・ストーリー・ラヴ・ソング | ベギング・ユー | オール・フォー・ワン | ビューティフル・シング
ザ・ストーン・ローゼズ | セカンド・カミング
ターンズ・イントゥ・ストーン | ザ・コンプリート・ストーン・ローゼズ | ガレージ・フラワー | ストーン・ローゼズ10周年記念盤 | ザ・リミキシーズ | ヴェリー・ベスト・オヴ・ストーン・ローゼズ
クリムゾン・トゥナイト
マッドチェスター | ザ・シーホーセズ | プライマル・スクリーム | ジョン・レッキー | ジャクソン・ポロック
この項目は、アルバムに関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:音楽/PJアルバム)。