サイモン・フィリップ・イェーツ(Simon Philip Yates、1992年8月7日 - )は、イギリス、グレーター・マンチェスターのベリー出身の自転車競技選手。トラックレースで頭角を現し、現在はロードレースをメインに活動している。双子の弟の関係にあるアダムも自転車競技選手として活動。
経歴
早くからイギリスの若手育成機関でトレーニングを積み、トラック世界選手権ポイントレースで名を挙げた[1]。
2014年、チーム・スカイへのプロ入りが噂されていたが、選手層が厚すぎるために活躍の場を失ってしまうという事、弟のアダムとの加入を希望した結果、オリカ・グリーンエッジでのプロデビューが決定した。
2015年、アダムと共にツール・ド・フランス初出場を果たす[2]。
2016年、ドーピング検査で使用していた喘息薬による陽性反応が検出されたが、チームドクターの不手際であったため、罰則は4ヵ月の資格停止にとどめられた[3]。その後のブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージにて独走勝利[4]。
2017年、ツール・ド・フランスにて2016年のアダムに続いてヤングライダー賞を獲得[5]。
2018年、ジロ・デ・イタリア第6ステージにて2位でゴールし、史上4人目のイギリス人マリア・ローザ着用者となった[6]。その後、第8,11,15ステージにて区間優勝を獲得。絶好調の状態で3週目に入ったと思われたが、チーマコッピとなるフィネストレ峠を越える第19ステージで大きく遅れ、総合10位圏外へと脱落した。
ブエルタ・ア・エスパーニャでは同年のジロ・デ・イタリアでの失速を反省し、着実な走りを見せ第14ステージでステージ優勝、その他ステージでも安定した走りでライバル達と差を付けそのまま総合優勝に輝く。
2018年シーズンのUCIワールドツアーの年間総合1位を獲得[7]。
2019年、「やり残した仕事をやり遂げるため」[8]として出場したジロ・デ・イタリアでは総合8位。続いて出場したツール・ド・フランス第12ステージで勝利を挙げ、全グランツールでのステージ勝利を達成した[9]。
第15ステージでも逃げ切り、大会2勝目を挙げた[10]。
主な戦績
2010年
2011年
2013年
- アン・ポスト・ラス ヤングライダー賞
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年
脚注
参考文献