『コンドル』(Three Days of the Condor)は、1975年のアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督はシドニー・ポラック、出演はロバート・レッドフォードとフェイ・ダナウェイなど。ポリティカル・サスペンスにロマンスをちりばめた作品で、原作はジェイムズ・グレイディ(英語版)による『コンドルの六日間(英語版)』。第48回アカデミー賞では編集賞候補となった。
ストーリー
ニューヨークにあるアメリカ文学史協会は、CIAの外郭団体として世界各国の雑誌書籍の情報分析を行っている。協会職員は学者肌のCIA分析官で構成されていた。
ある日の白昼、アメリカ文学史協会は短機関銃で武装した男3人により襲撃され、協会職員は次々と射殺される。たまたま裏口から外出していたために命拾いをしたコードネーム“コンドル”ことジョセフ・ターナー(ロバート・レッドフォード)は、CIA本部に緊急連絡し保護を求める。
CIA次官のヒギンズ(クリフ・ロバートソン)からの指示で第17課長のウィクスという男に落ち合うことになったが、そのウィクスに銃撃を受ける。辛くも逃走したが、孤立状態となったコンドルは、偶然見かけた女性写真家キャサリン・ヘイル(フェイ・ダナウェイ)を拉致同然に巻き込み、独力で真相を暴こうとする。
CIAの暗部に近づこうとするコンドルに謎の殺し屋ジョベア(マックス・フォン・シドー)が忍び寄る。
キャスト
テレビ朝日旧版はKADOKAWAから発売のBDに収録。
国内版DVD
- 2008年9月11日、日本国内版が再発売された。原盤がフランスのSTUDIO CANAL社制作のPALマスター使用のために、いわゆる「PAL早回し版」となっており、再生時の速度が4パーセント早回しされ、劇場公開版(118分)より本編が約6分短く、約112分である。
- 東北新社による以前の国内版DVDは現在は廃盤であるが、再生時間は117分である。
作品の評価
Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「このウォーターゲート事件後のスリラーは、シドニー・ポラック監督のまとまりのよい演出とロバート・レッドフォードとフェイ・ダナウェイの素晴らしい演技のおかげで、その時代の偏執的な傾向を捉えている。」であり、44件の評論のうち高く評価しているのは86%にあたる38件で、平均して10点満点中7.27点を得ている[2]。Metacriticによれば、11件の評論のうち、高評価は6件、賛否混在は5件、低評価はなく、平均して100点満点中63点を得ている[3]。
注釈
出典
外部リンク
英語版ウィキクォートに本記事に関連した引用句集があります。
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