グルーヴ・マーチャント(Groove Merchant)は、1970年代のアメリカに存在したジャズとR&Bのレコードレーベル。音楽プロデューサーのソニー・レスターが運営し、ピックウィック・レコード (Pickwick Records)が配給した。注目すべきアーティストには、チック・コリア、オドネル・リーヴィ、バディ・リッチ、ジミー・マクグリフ、ロニー・スミス、ライオネル・ハンプトンがいた。レスターは後にグルーヴ・マーチャントを閉鎖し、それをレスター・ラジオ・コーポレーション(またはLRC)として編成し直した。伴い、TKレコードが一定期間の配給を担った。レスターは、グルーヴ・マーチャント/LRCのバックカタログの権利を依然として保持しており、それらをコンパクトディスクに独立して配給している。
ディスコグラフィ
500シリーズ
グルーヴ・マーチャント500シリーズは、1971年から1974年の間にリリースされた34枚のアルバムで構成されている[1]。
カタログ番号
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アーティスト
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アルバム
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付記
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GM 501
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オドネル・リーヴィ
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ブラック・ヴェルヴェット Black Velvet
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GM 502
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ジュニア・パーカー
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ユー・ドント・ハヴ・トゥ・ビー・ブラック・ラヴ・ザ・ブルース You Don't Have To Be Black To Love The Blues
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イギリス盤タイトル: 『Blue Shadows Falling』
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GM 503
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ジミー・マクグリフ
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グルーヴ・グリーズ Groove Grease
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GM 504
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ジョー・トーマス
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ジョイ・オブ・クッキン Joy of Cookin'
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GM 505
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リチャード・グルーヴ・ホルムズ
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アメリカン・パイ American Pie
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GM 506
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ジミー・マクグリフ
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レッツ・ステイ・トゥギャザー Let's Stay Together
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GM 507
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オドネル・リーヴィ
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ブリーディング・オブ・マインド Breeding of Mind
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GM 508
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ラッキー・トンプソン
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グッドバイ・イエスタデイ Goodbye Yesterday
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GM 509
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ジミー・マクグリフ
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フライ・デュード Fly Dude
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GM 510
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ダコタ・ステイトン
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マダメ・フー・フー Madame Foo-Foo
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GM 511
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ルーベン・ウィルソン
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ザ・スウィート・ライフ The Sweet Life
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GM 512
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リチャード・グルーヴ・ホルムズ
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ナイト・グライダー Night Glider
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GM 513
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ジュニア・パーカー
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ラヴ・エイント・ナッシン・バット・ア・ビジネス・ゴーイン・オン Love Ain't Nothin' But a Business Goin' On
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『The Outside Man』(Capitol)としてオリジナル・リリース
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GM 514
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ラリー・ウィリス
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インナー・クライシス Inner Crisis
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GM 515
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ジミー・マクグリフ / ラッキー・トンプソン + ジョージ・フリーマン + オドネル・リーヴィ
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13日の金曜日〜クック刑務所コンサート Concert: Friday the 13th - Cook County Jail
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ライブ・スプリット・アルバム
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GM 516
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ラモン・モリス
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スウィート・シスター・ファンク Sweet Sister Funk
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GM 517
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ラッキー・トンプソン
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アイ・オファー・ユー I Offer You
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GM 518
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オドネル・リーヴィ
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ドーン・オブ・ア・ニュー・デイ Dawn of a New Day
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GM 519
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ジョージ・フリーマン
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ニュー・インプルーヴド・ファンク New Improved Funk
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GM 520
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ジミー・マクグリフ & リチャード・グルーヴ・ホルムズ
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ジャイアンツ・オブ・ジ・オルガン・カム・トゥギャザー Giants of the Organ Come Together
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GM 521
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ダコタ・ステイトン
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アイ・ウォント・ア・カントリー・マン I Want a Country Man
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GM 522
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カーメン・マクレエ
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イット・テイクス・ア・ホール・ロット・オブ・ヒューマン・フィーリング It Takes a Whole Lot of Human Feeling
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GM 523
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ルーベン・ウィルソン
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ザ・シスコ・キッド The Cisco Kid
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GM 524
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このカタログ番号に対するリリースは発表されていない
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GM 525
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マイク・ロンゴ
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ファンキア Funkia
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GM 526
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オドネル・リーヴィ
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シンバ Simba
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GM 527
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リチャード・グルーヴ・ホルムズ
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ニュー・グルーヴ New Groove
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GM 528
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バディ・リッチ
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ザ・ロアー・オブ'74 The Roar of '74
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GM 529
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ジミー・マクグリフ
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If You're Ready Come Go with Me
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『Soul Sugar』『Groove Grease』『Let's Stay Together』『Fly Dude』からの楽曲と、未発表曲2曲のコンピレーション
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GM 530
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チック・コリア
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サンダンス Sundance
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GM 2202の再発
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GM 531
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カーメン・マクレエ
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ミス・ジャズ Ms. Jazz
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GM 532
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ダコタ・ステイトン
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ミス・ソウル Ms. Soul
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GM 533
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ズート・シムズ & バッキー・ピザレリ + バディ・リッチ
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ニルヴァーナ Nirvana
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GM 534
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ジミー・マクグリフ
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ザ・メイン・スクイーズ The Main Squeeze
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GM 535
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オドネル・リーヴィ
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エヴリシング・アイ・ドゥ・ゴナ・ビー・ファンキー Everything I Do Gonna Be Funky
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2200シリーズ
2200シリーズは、1972年にリリースされ、ソニー・レスターがさまざまな他のレーベルのためにかつてリリースしたマテリアルおよび/または未発表のマテリアルを特徴とする5枚のアルバムで構成されていた[2]。
カタログ番号
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アーティスト
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アルバム
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付記
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GM 2201
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カウント・ベイシー
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Evergreens
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『ベイシック・ベイシー』(MPS)としてオリジナル・リリース
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GM 2202
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チック・コリア
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サンダンス Sundance
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『'Is'』と、Solid Stateレーベルのためのレコーディング・セッションからの未発表曲
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GM 2203
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ジミー・マクグリフ
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ブラック・アンド・ブルース Black and Blues
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1963年に録音された未発表音源による2枚組LP
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GM 2204
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ジェレミー・スタイグ
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フュージョン Fusion
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『Energy』(Capitol)としてオリジナル・リリースされた楽曲と、未発表音源を含むLP (7曲収録)をフィーチャーした2枚組LP
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GM 2205
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ジミー・マクグリフ & ジュニア・パーカー
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グッド・シングス・ドント・ハプン・エヴリ・デイ Good Things Don't Happen Every Day
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『The Dudes Doin' Business』(Capitol)としてオリジナル・リリース
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3300シリーズ
3300シリーズは、1973年から1976年の間にリリースされた16枚のアルバムで構成されている[3]。
カタログ番号
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アーティスト
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アルバム
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付記
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GM 3300
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ジミー・マクグリフ & リチャード・グルーヴ・ホルムズ
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ジャイアンツ・オブ・ジ・オルガン・イン・コンサート Giants of the Organ in Concert
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ライブ・2LPセット
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GM 3301
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バディ・リッチ
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ヴェリー・ライヴ・アット・バディーズ・プレイス Very Live at Buddy's Place
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GM 3302
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バディ・リッチ & ライオネル・ハンプトン
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トランジション Transition
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GM 3303
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バディ・リッチ
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ザ・ラスト・ブルース・アルバム VOL.1 The Last Blues Album Volume 1
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後にLRCから『Loot To Boot』としてイリノイ・ジャケー名義で再発
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GM 3304
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マイク・ロンゴ
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900シェアーズ・オブ・ザ・ブルース 900 Shares of the Blues
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GM 3305
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ジョージ・フリーマン
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マン・アンド・ウーマン Man & Woman
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GM 3306
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リー・コニッツ
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シカゴ・アンド・オール・ザット・ジャズ Chicago 'n All That Jazz
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GM 3307
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バディ・リッチ
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ビッグ・バンド・マシーン Big Band Machine
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GM 3308
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ロニー・スミス
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アフロデシア Afro–desia
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GM 3309
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ジミー・マクグリフ
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ストンプ・ジュース Stump Juice
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GM 3310
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ジョー・トーマス
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マサダ Masada
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GM 3311
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ジミー・マクグリフ
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ザ・ミーン・マシーン The Mean Machine
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GM 3312
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ロニー・スミス
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キープ・オン・ラヴィン Keep on Lovin'
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LRC/T.K. 9312の再発 (1977年)
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GM 3313
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オドネル・リーヴィ
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ウィンドウズ Windows
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LRC/T.K. 9313の再発 (1977年)
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GM 3314
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ジミー・マクグリフ
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レッド・ビーンズ Red Beans
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LRC/T.K. 9314の再発 (1977年)
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GM 3315
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ジョー・トーマス
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フィーリンズ・フロム・ウィズイン Feelin's from Within
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LRC/T.K. 9315の再発 (1977年)
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4000シリーズ
4000シリーズは、1974年から1975年にリリースされ、かつて発表されたマテリアルによる12枚の2枚組LPコンピレーションで構成されていた[4]。
- GM 4400 ライオネル・ハンプトン : The Works! ※後に『Hamp's Big Band Live!』(Glad-Hamp)と『Good Vibes』(51 West/CBS)という1枚物のLPとしてリリースされた
- GM 4401 カーメン・マクレエ : Velvet Soul ※『It Takes a Whole Lot of Human Feeling』『Ms. Jazz』をコンパイル
- GM 4402 リチャード・グルーヴ・ホルムズ : Hunk–a–Funk ※『Night Glider』『New Groove』をコンパイル
- GM 4403 ジミー・マクグリフ : Flyin' Time ※『Fly Dude』『Let's Stay Together』をコンパイル
- GM 4404 ルーベン・ウィルソン : Bad Stuff! ※『The Sweet Life』『The Cisco Kid』をコンパイル
- GM 4405 Various Artists : Blues in Concert ※『Jimmy McGriff/Junior Parker』『Very Live at Buddy's Place』『Concert: Friday the 13th - Cook County Jail』『Giants of the Organ in Concert』からの選曲にダコタ・ステイトンのライブ音源2曲を加えてコンパイル
- GM 4406 チック・コリア / マイク・ロンゴ : Piano Giants ※『Sundance』『Funkia』をコンパイル
- GM 4407 バディ・リッチ : Tuff Dude! ※『The Roar of '74』『Very Live at Buddy's Place』をコンパイル
- GM 4408 オドネル・リーヴィ : Hands of Fire ※『Black Velvet』『Simba』をコンパイル
- GM 4409 ジミー・マクグリフ & リチャード・グルーヴ・ホルムズ : Supa Cookin' ※『Giants of the Organ Come Together』『Giants of the Organ in Concert』をコンパイル
- GM 4410 ダコタ・ステイトン : Confessin' ※『Madame Foo-Foo』『I Want a Country Man』をコンパイル
- GM 4411 ラッキー・トンプソン : Illuminations ※『Goodbye Yesterday』『I Offer You』をコンパイル
参照
脚注
外部リンク