クロジは、日本の劇団ユニットである。所属メンバーは女性声優の福圓美里と松崎亜希子の2人で構成されている。元々の劇団名は「乙女企画クロジ☆」(おとめきかくクロジ)であった。
概要
2004年に福圓美里と松崎亜希子と平松あやの3人によって「乙女企画クロジ☆」として発足。2005年に旗揚げ公演を行った。2006年に平松あやが脱退し、2人構成となる。2012年4月の第10回記念公演の千秋楽で、劇団名を「クロジ」へ改名することを発表した[1]。木村はるかが出演者兼脚本家として大半の作品に参加しており「3人目のクロジ」とも言われる。
出演者は、福圓と松崎のほかに、声優や小劇団で活躍する舞台役者が客演として招かれている。
公演は年1回のペースだが、第10回公演の「異説 金瓶梅」は、東日本大震災直後の影響で公演中止を余儀なくされ、1年後に改めて上演した。近年は六本木俳優座劇場を本拠地としている。
「クロジ」の由来は公式サイトやチラシなどで「観客に黒字を持って帰ってほしいから」としていたが、後に福圓美里がラジオで「劇団は赤字になることが多いので、1回くらい黒字になってワンピースでも買えたらいい」という思いからだったと告白している[2]。
公演
2005年
- 第1回 こわれた玩具(1月28日 - 30日、ザムザ阿佐ヶ谷、作:高泉淳子、演出:松平希美子、デバッグ:こだましょうた)
- 第2回 ルームメイト(12月1日 - 4日、武蔵野芸能劇場、作:田窪一世、演出:飯田浩志)
2006年
- 第3回 CANDY☆LOVE 〜届けあたしの怨み節〜(7月7日 - 9日、コア石響、作:山岸沙織、演出:嶋みき枝)
2007年
- 第4回 浪漫女優(1月26日 - 28日、武蔵野芸能劇場、演出:西田幸雄、作:川崎ヒロユキ)
- 第5回 アニメ大国ニッポン(8月24日 - 26日、TACCS1179、演:清水みき枝、作:森悠・山岸沙織)
- 客演:市来光弘、木村はるか、斉名高志、笹島かほる、波多野和俊、武藤啓太、山岸沙織、山本兼平
2008年
- 第6回 桜屋敷の三姫(4月25日 - 27日、シアターモリエール、作・演出:森悠)
- 第7回 僕の愛した冒険(12月25日 - 28日、シアターモリエール、作・演出:澁谷光平)
- 客演:藤波瞬平、若林直美、武藤啓太、木村はるか、市来光弘、波多野和俊
2009年
- 第8回 きんとと(10月1日 - 4日、シアターサンモール、演:清水みき枝、脚本:森悠、原案:乙女企画クロジ☆)
2010年
- 第9回 エンガワノクラゲ(5月13日 - 16日、SPACE107、作・演出:森悠)
- 客演:能登麻美子、武藤啓太、波多野和俊、藤波瞬平、中津川朋広、門脇舞以、橋本昭博、竹田雄、木村はるか
2012年
- 第10回 異説 金瓶梅(4月26日 - 30日、シアターサンモール、演:三浦佑介、作・構成:森悠)
- 第11回 かみさまのおかお(12月19日 - 24日、六本木俳優座劇場、演:三浦佑介、作:森悠)
- 客演:能登麻美子、鈴木達央、三原一太、木村はるか、藤田咲(福圓とのダブルキャスト)、中泰雅
2013年
- 第12回 ヒルコ(10月2日 - 6日、六本木俳優座劇場、演:三浦佑介、作:森悠)
- 客演:大高雄一郎、神田朱未、立浪伸一、関智一、木村はるか、三原一太、平川大輔/波多野和俊(ダブルキャスト)
2014年
- 第13回 花の棺(9月17日 - 21日、六本木俳優座劇場、演:野坂実、作:森悠)
2015年
- 第14回 パビリオンの星空(7月8日 - 12日、シアターサンモール、演:野坂実、作:森悠)
2016年
- 第15回 きんとと(8月24日 - 28日、全労済ホール/スペース・ゼロ、演:野坂実、作:森悠)
- 客演:藤波瞬平、伊藤かな恵、阿部敦、木村はるか、前田剛、三原一太、平川大輔、藤田咲、大髙雄一郎、栂村年宣、佐野功、三石琴乃
- 第8回公演の再演。再演に際して脚本を改稿し、登場人物の追加や物語の掘り下げを行っている。また、「全労済ホール/スペース・ゼロ提携公演」として開催されている。
2017年
- 第16回 銀の国金の歌(10月4日 - 9日、六本木俳優座劇場、演:三浦佑介、作:森悠)
- 客演:沖野晃司、斉藤範子、江口拓也、末原拓馬、木村はるか、大髙雄一郎、今西哲也、中泰雅、三原一太、加藤将之、狩野和馬、山口太郎、山口拓巳、小栗賢翔、小玉雄大、丸山和志、山口拳生、堀川真央、伊藤凜音
脚注
外部リンク