クラーク (英語: USS Clark, DD-361) は、アメリカ海軍の駆逐艦。ポーター級駆逐艦の1隻。艦名はチャールズ・E・クラーク(英語版)海軍少将に因む。
艦歴
クラークは1934年1月2日にマサチューセッツ州クインシーのベスレヘム造船で起工する。1935年10月15日にS・ロビンソン夫人によって命名、進水し、1936年5月20日に艦長H・サバウド中佐の指揮下就役する。
就役後は大西洋岸、カリブ海で活動し、1940年4月1日からは真珠湾を母港として活動した。1940年3月3日から4月10日までサモア、オーストラリア、フィジーへの巡航を行う。日本軍による真珠湾攻撃時、クラークはカリフォルニア州サンディエゴでオーバーホールの途中であった。12月27日に西海岸を出航し、2つの船団を護衛して真珠湾に向かった。その後はサモアのパゴパゴ沖で対潜哨戒を行い、1942年2月および3月にはニューギニア空襲に向かう空母任務部隊に加わった。
1942年4月から5月までクラークは4つの船団を護衛してサンフランシスコと真珠湾を往復し、最後の護衛任務ではミッドウェー島まで巡航した。サンディエゴおよびバルボアに戻り、ニュージーランドのウェリントンに向かう船団の護衛に参加する。8月12日から9月8日までニューカレドニアのヌメア沖を巡行し、任務部隊に給油を行う油槽船を護衛、続いてオークランドに戻るとニュージーランドから南太平洋の基地に向かう船団の護衛任務に1ヶ月間従事した。ヌメアでの沿岸護衛および偵察巡航任務の後、クラークは1942年12月11日に出航しバルボアで南東太平洋司令官の旗艦任務に就いた。
1944年8月10日までクラークは南米各地の港の沖合を偵察し、その後オーバーホールに入った。1944年9月4日から1945年4月11日まで6つの大西洋を横断してイギリス、フランスに向かう船団の護衛を行った。
1945年6月15日、クラークはペンシルベニア州フィラデルフィアに到着、同地で1945年10月23日に退役し、1946年3月29日にスクラップとして廃棄された。
クラークは第二次世界大戦の戦功で2個の従軍星章を受章した。
外部リンク