『クラシコ』は、2010年製作、2011年公開の日本映画。樋本淳監督。ナレーションは安めぐみ。
当時、地域リーグに所属していた、AC長野パルセイロと松本山雅FCの激闘の1年間を追ったドキュメンタリー。
ヨコハマ・フットボール映画祭2011にて、最優秀サポーター賞受賞。
カラー / 97分。
概要
日本初、サッカー地域リーグに焦点を当てた、長編ドキュメンタリー映画。
2009年当時、長野県初のJリーグチームを目指していた、長野市のAC長野パルセイロと松本市の松本山雅FC。
自らの人生をかけてチームの為に奔走するフロント、外国から招聘された監督、アルバイトをしながら練習を続ける選手、Jリーグを解雇され地域リーグにやってきた選手、地元のJリーグチームを夢見て応援し続けるサポーターなど、2チームを取り巻く状況を、1年に渡って記録している。
あらすじ
2009年、北信越フットボールリーグは、地域リーグの中でも激戦区として知られていた。本格的にJリーグを目指すことを表明している3チーム(AC長野パルセイロ、松本山雅FC、ツエーゲン金沢)に、サッカー専門学校JAPANサッカーカレッジに加えた4強がしのぎを削っていたのだ。Jリーグを目指すための最初の関門であるJFLに昇格する権利を得るためには、北信越フットボールリーグを優勝しなければならない。しかも、その先には、全国のJFL入りを目指すチームが集まって戦う全国地域サッカーリーグ決勝大会が待っている。この当時、北信越フットボールリーグを制しても、そこで全力を出し切ってしまい、全国地域サッカーリーグ決勝大会を突破できない数年が続いており、「地獄の北信越」と呼ばれていた。
そんな中、2009年度のリーグ戦がスタート。8チームによる2回総当り、たった14試合で順位が決定する厳しい短期戦が始まった。特に、AC長野パルセイロと松本山雅FCの試合は、「信州ダービー」と呼ばれ、両チームのサポーターが熱い応援をすることでも知られていた。その背景には、廃藩置県にまで遡る両市の「歴史的因縁」もあった。
開幕から予想外の展開となった、この年のリーグ戦。4強が潰し合う激闘は、誰もが予想しなかった結末へとなだれ込んでいく。
キャスト
スタッフ
- 製作 - クラシコ製作委員会
- プロデューサー - 平澤大輔
- 監督 - 樋本淳
- 撮影 - 野崎明広
- 録音 - 荻久保則男
- 編集 - 村岡哲也
- 制作進行 - 亀山愛明
- 撮影助手 - 阿部龍一 大久保礼司
- スチール - 湯浅叙夫
- 音楽 - OGRE YOU ASSHOLE
- 音響効果 - 塚本桂三
- HD編集 - 星名隆志
- 整音 - 山田良平
- 通訳 - 中村節子
- 広告デザイン - 網野幹也
エピソード
受賞
脚注
- ^ 「映画と。」「クラシコ」樋本淳監督インタビュー「映画からは“日本人の底力”が感じられると思います」
外部リンク