クヌーズ・ア・ダンマーク(デンマーク語: Knud af Danmark, 1900年7月27日 - 1976年6月14日)は、デンマークの王子。1947年よりデンマーク王位継承者の地位にあり、王世子(Arveprins)の称号で呼ばれたが、1953年のデンマーク王国憲法の改正によりその地位を失った。
生涯
デンマーク王クリスチャン10世とその妃アレクサンドリーネの間の次男としてソーゲンフリ宮殿(英語版)で生まれた。
1933年9月8日にソーゲンフリ宮殿において、叔父ハーラル王子とヘレーネ・アーデルハイト・フォン・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=グリュックスブルクの娘カロリーネ=マティルデと結婚した。1947年に男子のいない兄王フレゼリク9世が王位を継ぐと、クヌーズが次期王位継承者とされた。しかし、ナチスドイツのデンマーク占領中に積極的にナチスを支援し、デンマークのナチスドイツ化を推進した姑ヘレーネ・アーデルハイトによってアプヴェーアの積極的な工作活動を受けていたことから、クヌーズは国民に不人気であった。
1953年にデンマーク憲法が改正されて女子の王位継承が認められると、王位継承者の地位はフレゼリク9世の長女マルグレーテ(後のマルグレーテ2世)に移った。
子女
妻カロリーネ=マティルデとの間に2男1女をもうけた。
- エリサベト(1935年 - 2018年)
- インゴルフ(英語版)(1940年 - )- 貴賎結婚のため、王室から離脱(1995年にマルグレーテ2世が王族の自由な婚姻を認めるまで王族が平民出身者と結婚することは認可されていなかった)
- クリスチャン(英語版)(1942年 - 2013年)- 貴賎結婚のため、王室から離脱