キューバの首相(スペイン語: Primer Ministro de Cuba)は、キューバ共和国の政府の長である。
歴史
建国当初、キューバには首相 (Primer Ministro) 職は存在しなかったが、1940年の新憲法制定とともに、新たな役職として設けられた。大統領職とともに、キューバ革命後も首相職は存続し続けたが、フィデル・カストロの就任により、政府内における役割は大きく変わることとなった。大統領よりも国家を指導する政党であるキューバ共産党の第一書記と首相を兼ねたフィデルが国政の実質的な最高指導者となったのである。
1976年の憲法制定にともない、首相の職務は閣僚評議会議長 (スペイン語: Presidente del Consejo de Ministros) へと移行し、元首である国家評議会議長が兼務する(憲法第74条で「国家評議会議長は、国の長であり、政府の長である」と規定されていた[1])ようになった。その後、2008年2月までフィデルが、2008年から2018年まではフィデルの弟ラウル・カストロが元首である国家評議会議長、共産党第一書記と兼務する形でその職に就いていた。
2019年の憲法改正にともない、同年10月10日をもって閣僚評議会議長は廃止され、新たに首相職が設置された[2]。首相への就任には議会の過半数の賛成を要する[3]。
行政首長一覧
閣僚評議会議長も含めて記載する。斜体の日付は、職務が事実上継続していることを示している。
参考文献
脚注
- ^ キューバ共和国憲法(2002年)
- ^ “キューバ首相にマレロ氏 43年ぶり復活”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2019年12月22日). https://web.archive.org/web/20191222145811/https://www.jiji.com/jc/article?k=2019122200210&g=int 2019年12月22日閲覧。
- ^ “Cuba names Manuel Marrero Cruz prime minister. He's the first person to hold that position in 43 years”. CNN.com. CNN. (2019年12月22日). https://edition.cnn.com/2019/12/21/americas/cuba-appoints-prime-minister/index.html 2019年12月22日閲覧。
関連項目
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