カールーン川(カールーンがわ、Kārun)は長さが720kmに達するイラン最長の川。イランで最も水量が豊かで旅客船が航行可能な唯一の河川である。ザグロス山脈のイラン国内の最高峰ザルド山(英語版)(ペルシア語: زردکوه - Zard Kūh:4,548m)から流れ出し南西に向かい、フーゼスターン州の州都アフヴァーズを通ってペルシャ湾に向かい、シャットゥルアラブ川(イランでの呼称はアルヴァンド川)との間にアーバーダーン島を形成し、最後にホッラムシャフルでシャットゥルアラブ川に合流する[1]。下流部の東側にはカールーン川が潤うシャデガン湿地(英語版)という広大な湿地があり、ウスユキガモの重要な越冬地として1975年にラムサール条約登録地となった[2]。
カールーン川を旧約聖書に記されたピション川の1つとする見解もある。
脚注