GT8-70D/N形は、ドイツ・カールスルーエの路面電車であるカールスルーエ市電(ドイツ語版)およびカールスルーエ・シュタットバーンで使用されている車両。車内の大部分の床上高さを下げた部分超低床電車で、従来の車両と比べ収容力が増加している[1][2][3]。
概要
カールスルーエ市電には1995年以降、初の超低床電車(部分超低床電車)である3車体連接車のGT6-70D/N形が導入されたが、一部区間において収容力不足が指摘されるようになった。それを受け、車体数を増加させた車両として導入されたのがGT8-70D/N形である[1]。
編成はGT6-70D/N形から伸びた5車体連接車となり、定員数も245人(着席124人)と大幅に増加している。更に前後車体には連結器が設置されており、多客時にはGT6-70D/N形との連結運転が行われている。車内は動力台車が設置されている両端を除いた全体の80 %が床上高さ340 mmの低床構造となっており、主電動機は三相誘導電動機が用いられている。また、ドイツの路面電車規格(BOStrab(ドイツ語版))および鉄道規格(EBO(ドイツ語版))双方に適合した設計となっており、後述するシュタットバーン(鉄道線)の系統にも対応している[1][2][3]。
1999年から2000年にかけてデュワグによって20両(301 - 320)が製造され、2003年にも同社を吸収したシーメンスによって5両(321 - 325)が増備された。以降はカールスルーエ市電の各系統に加え、カールスルーエ・シュタットバーンのS2号線で使用されている。運用事業者については、製造当初全車ともカールスルーエ交通事業(VBK)(ドイツ語版)が所有していたが、2007年以降5両(321 - 325)の所有権がアルブタール交通(AVG)(ドイツ語版)に移管されている[1][2][3][4][5]。
脚注
注釈
出典