カンタル県(カンタルけん、Cantal, オーヴェルニュ語:Cantau / Chantal / Chantau)は、フランスのオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏の県である。名称は、中央高地の中西部にあるカンタル連山(fr、火山性で県内最高峰)に由来する。
歴史
フランス革命後の1790年3月4日、1789年12月22日の法令施行によりオーヴェルニュ州(オート=オーヴェルニュとも)から分割されて誕生した(バス=オーヴェルニュと呼ばれた地域が、現在のピュイ=ド=ドーム県となった)。
モンターニュ=ドーヴェルニュ(ルエルグ山地の反対側)、オーリヤック、カルラデスといった幾つかの管轄区を持つ。
地理・気候
県は、北からコレーズ県、オート=ロワール県、ピュイ=ド=ドーム県、ロゼール県、南をアヴェロン県、ロット県と接している。ガロンヌ川の盆地やロワール川流域を含む。
カンタル県は3つの気候帯に分けられる。西部は準海洋性気候、中央の山岳気候、東部は準海洋性気候と準大陸性気候の混合である。
人口統計
1791年以降の人口の増減
人口推移 |
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年 | 人口 | ±% p.a. |
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1791 | 239,972 | — |
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1801 | 220,304 | −0.85% |
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1806 | 251,436 | +2.68% |
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1821 | 252,100 | +0.02% |
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1831 | 258,594 | +0.25% |
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1841 | 257,423 | −0.05% |
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1851 | 253,329 | −0.16% |
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1861 | 240,523 | −0.52% |
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1872 | 231,867 | −0.33% |
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1881 | 236,190 | +0.21% |
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1891 | 239,601 | +0.14% |
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1901 | 230,511 | −0.39% |
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1911 | 223,361 | −0.31% |
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1921 | 199,402 | −1.13% |
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| 年 | 人口 | ±% p.a. |
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1931 | 193,505 | −0.30% |
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1936 | 190,888 | −0.27% |
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1946 | 186,843 | −0.21% |
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1954 | 177,065 | −0.67% |
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1962 | 172,977 | −0.29% |
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1968 | 169,330 | −0.35% |
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1975 | 166,549 | −0.24% |
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1982 | 162,838 | −0.32% |
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1990 | 158,723 | −0.32% |
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1999 | 150,778 | −0.57% |
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2010 | 148,162 | −0.16% |
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2016 | 145,969 | −0.25% |
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2019 | 144,692 | −0.29% |
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出典:[2][3] |
経済
県経済は、農業と観光が主となっている。サレール種のウシが多く飼育され(2000年には467,000頭)、生産される牛乳(2000年に3,623,000リットル)はカンタル・チーズや、AOC認証を受けたブルー・ドーヴェルニュの原料となる[注釈 1]。チーズは他にサン=ネクテール、フルム・ダンベールも生産されている。
その他に家具製造、プラスチック製造、ガス、薬品や傘の製造がある。
観光
政治
脚注
注釈
出典
外部リンク