カリアク島・プティトマルティニーク島(カリアクとうおよびプティトマルティニークとう、Carriacou and Petite Martinique)はグレナダの属領(Dependency)である[1]。カリブ海のグレナディーン諸島のうち、カリアク島とプティト・マルティニーク島および周辺の島嶼から成る。中心地はカリアク島にあるヒルズボロ[2]。両島は主権国家のセントビンセント・グレナディーンとの国境に近接しており、プティトマルティニーク島とセントビンセント・グレナディーン領プティ・セントビンセント島間は1キロメートルにも満たない。面積は34平方キロメートル、人口は6,010人(2019年推計[3])。自治地域と位置付けられているが、現時点では独自の政府を持っていない。
カリアク島とプティトマルティニーク島は1944年に1つの選挙区となった。独立前の1973年に制定されたグレナダ憲法では独自の議会の設置が明文化されている(第9章107条[5])。これを受け「1995年カリアク島およびプティトマルティニーク島郡議会法(Carriacou and Petite Martinique County Council Act 1995)」が成立したものの、2019年時点では施行されておらず未設置のままである[6]。グレナダの内閣には属領の業務を「カリアクおよびプティトマルティニーク政務・地方自治省(Ministry of Carriacou & Petite Martinique Affairs & Local Government, MOCPM)」が設けられており、現職の大臣はキンドラ・スチュワート(Kindra Maturine-Stewart)[7]。
同国に両島が含まれていることを示すため、「グレナダ、カリアクおよびプティト・マルティニーク(Grenada, Carriacou and Petite Martinique)」への国名変更を2016年の改憲案に盛り込んだが[8]、国民投票(英語版)で否決された[9]。