カツトクシン(欧字名:Katsu Tokushin、1985年4月18日 - 不明)は、日本の競走馬、種牡馬[1]。主な勝ち鞍は1988年の愛知杯、1989年の金杯(西)。
馬名の由来は冠名「カツ」に方位神のひとつ「歳徳神」。
戦績
脚部が弱く、そのためデビューは1988年6月の中京開催までずれ込む。しかし父譲りの逃げ脚を発揮しデビュー戦を飾ると、その後も条件戦を勝ち上がり、秋には菊花賞に出走した。
まだ準オープン馬のため10番人気と低評価であったが、第4コーナーまで先頭をキープし、6着と健闘。続く愛知杯では軽ハンデ53キロと距離短縮を味方に、スタートからゴールまで先頭で逃げ切り、重賞を初制覇した。この時の優勝タイム1分58秒2は、1998年サイレンススズカに破られるまで中京競馬場芝2000mのレコードとして残った。
年明けの金杯(西)では、デビュー以来初めて他馬に先頭を譲り、2番手でレースを進めた。しかし直線入り口で先頭に立って押し切り、重賞2連勝となる。なお、この2日後の1月7日に元号が平成に改元されたため、同馬が昭和最後の重賞勝利馬となっている。
このまま古馬中距離戦線の有力馬に名を連ねるかと思われたが、単勝1.2倍の1番人気に支持された中日新聞杯で6着敗退。競走後に重度の屈腱炎を発症した。1990年に中央競馬の登録を抹消しホッカイドウ競馬へ移籍したが、1991年に帯広競馬場で1戦したのみで、長期療養の甲斐なく現役引退となった。
引退後は父タケシバオーの後継種牡馬として静内大典牧場で繋養されたが40頭の産駒を残したのみで活躍馬は出せず、1998年12月1日付けで用途変更となり、種牡馬からも引退となった。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.com[2]およびJBISサーチ[3]に基づく。
年月日
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競馬場
|
競走名
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格
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頭数
|
枠番
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馬番
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オッズ (人気)
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着順
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騎手
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斤量
|
距離(馬場)
|
タイム (上り3F.4F)
|
着差
|
勝ち馬/(2着馬)
|
1988
|
6.
|
19
|
中京
|
4歳未勝利
|
|
14
|
8
|
13
|
4.0
|
(2人)
|
1着
|
武豊
|
54
|
ダ1700m(良)
|
1:48.0 (39.0)
|
-0.1
|
(ダイセイジン)
|
|
7.
|
9
|
中京
|
すいれん賞
|
400
|
16
|
1
|
1
|
10.7
|
(5人)
|
2着
|
田島信行
|
55
|
芝1800m(良)
|
1:48.5 (36.8)
|
0.1
|
ハギノイシンパワー
|
|
9.
|
11
|
阪神
|
豊中特別
|
400
|
8
|
3
|
3
|
2.0
|
(1人)
|
1着
|
武豊
|
55
|
芝2000m(良)
|
2:00.9 (49.0)
|
-1.0
|
(リワードテムジン)
|
|
10.
|
2
|
阪神
|
兵庫特別
|
900
|
10
|
7
|
8
|
2.6
|
(2人)
|
2着
|
武豊
|
54
|
芝2500m(良)
|
2:33.6 (49.4)
|
0.1
|
ミリオンハイライン
|
|
10.
|
15
|
京都
|
嵯峨野特別
|
900
|
10
|
7
|
7
|
2.1
|
(1人)
|
1着
|
武豊
|
55
|
芝2200m(良)
|
2:15.0 (48.0)
|
-0.3
|
(ナチノパーソ)
|
|
11.
|
6
|
京都
|
菊花賞
|
GI
|
18
|
7
|
15
|
24.7
|
(10人)
|
6着
|
田島信行
|
57
|
芝3000m(良)
|
3:08.3 (49.0)
|
1.0
|
スーパークリーク
|
|
12.
|
11
|
中京
|
愛知杯
|
GIII
|
16
|
7
|
13
|
4.9
|
(1人)
|
1着
|
松永幹夫
|
53
|
芝2000m(良)
|
1:58.2 (35.7)
|
-0.3
|
(インターアニマート)
|
1989
|
1.
|
5
|
京都
|
金杯(西)
|
GIII
|
15
|
3
|
5
|
2.8
|
(1人)
|
1着
|
松永幹夫
|
55
|
芝2000m(良)
|
2:00.5 (49.7)
|
-0.1
|
(ミスターシクレノン)
|
|
3.
|
5
|
中京
|
中日新聞杯
|
GIII
|
12
|
5
|
6
|
1.2
|
(1人)
|
6着
|
松永幹夫
|
57
|
芝1800m(重)
|
1:48.3 (36.8)
|
0.5
|
トウショウアロー
|
1991
|
5.
|
23
|
帯広
|
知床賞
|
|
8
|
5
|
5
|
-
|
(4人)
|
8着
|
岡島玉一
|
59
|
ダ1200m(良)
|
1:21.1(-)
|
6.7
|
サンシヤインミカサ
|
- 枠番・馬番の太字は単枠指定を示す。内容は日本中央競馬会『中央競馬全重賞競走成績 古馬関西編』(1997年)に基づく[4]。
血統表
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “カツトクシン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月17日閲覧。
- ^ “カツトクシンの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月17日閲覧。
- ^ “カツトクシン 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月17日閲覧。
- ^ 『中央競馬全重賞競走成績集 古馬関西編』日本中央競馬会、1997年。 330頁。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|カツトクシン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018年12月22日閲覧。
- ^ 小林皓正 編『サラブレッド血統マップ'93』コスモヒルズ、1993年、22-23頁。
外部リンク