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この項目では、ロシア西部のヴォルガ川支流について説明しています。
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オカ川(オカがわ、ロシア語: Ока́アカー)は、ロシア西部を流れる河川で、ヴォルガ川最大の支流である。ロシア連邦のオリョール州、トゥーラ州、カルーガ州、モスクワ州、リャザン州、ヴラジーミル州、ニジニ・ノヴゴロド州を流れ、ニジニ・ノヴゴロドでヴォルガ川に合流する。長さは1,500km余り。
河川名
川の名は、スラヴ人が東方へ勢力を拡大する以前の11世紀頃までオカ川流域に住んでいたフィン・ウゴル語派の民族、メシュチョラ人(Meshchera)がつけた名に由来する。オカとは彼らの言葉で「川」を意味した。(同じくフィン・ウゴル語派のフィンランド語では、川は「joki」という。)
流域
かつて、オカ川のタルーサより上流には上オカ公国群(ベリョーフ、ノヴォシーリ及びオドーエフ、ヴォロティンスク、マサルスク、ズヴェニゴロド、カラチェフ、コゼルスク、ペレムィシリ、タルーサ及びメシチョフスク、ボリャチノ、オボレンスク)が乱立しリトアニア大公国の支配下にあった。ロシア有数の街、ニジニ・ノヴゴロドはオカ川とヴォルガ川の合流点を守る為に建設された。またロシアの首都モスクワは、オカ川の支流、モスクワ川に面している。
オカ川の中流部のメショーラ低地(英語版)にはユネスコの生物圏保護区「オカ生物圏保護区(英語版)」がある。一帯は3つの生物地理学的地域の境界線にあり、大部分は広葉樹林だが、南方タイガと森林ステップ地域もある[1]。ラムサール条約登録地でもあるオカ川と支流のプラ川(英語版)の氾濫原には河川、三日月湖、フェンや森林に覆われた泥炭地があり、マガンが生息しているほか、ヨーロッパバイソンとソデグロヅルの繁殖センターも設けられている[1][2]。
支流
流域の都市
脚注
関連項目