「エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ」(Everytime You Go Away)は、アメリカ合衆国のデュオ、ダリル・ホール&ジョン・オーツが1980年のアルバム『モダン・ヴォイス(英語版)』で発表した楽曲。1985年にはポール・ヤングによるカヴァーが大ヒットした。
オリジナル・ヴァージョン
作詞・作曲はダリル・ホールにより、音楽的にはゴスペル/ソウル色が取り入れられた[1]。ダリル・ホール&ジョン・オーツのヴァージョンは、シングル・カットされなかったが、2009年の映画『理想の彼氏』のサウンドトラックで使用されている[1]。また、1985年のライヴ・アルバム『ライヴ・アット・ジ・アポロ(英語版)』には、元テンプテーションズのデヴィッド・ラフィンとエディ・ケンドリックスをゲストに迎えたライヴ音源が収録された[2]。
カヴァー
ポール・ヤングによるカヴァー
イングランドの歌手ポール・ヤングは、1985年のアルバム『シークレット・オヴ・アソシエーション』で本作を取り上げており、アレンジ面ではジョニー・ターンブル(元イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズ)のエレクトリック・シタールやアコースティック・ギター、それにピノ・パラディーノのフレットレスベースの演奏が強調されている[11]。本作のミュージック・ビデオはニック・モリスが監督し[1]、1986年のブリット・アワードにおいて最優秀ブリティッシュ・ビデオ賞を受賞した[12]。
全英シングルチャートでは11週トップ100入りして最高4位を記録し、ヤングにとって6作目の全英トップ10シングルとなった[5]。ノルウェーのシングル・チャートでは11週連続でトップ10入りし、最高2位を記録した[4]。
アメリカの『ビルボード』では、総合シングル・チャートのBillboard Hot 100およびアダルト・コンテンポラリー・チャートの2部門で1位を獲得し、メインストリーム・ロック・チャートでは14位に達した[3]。第28回グラミー賞では、最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞にノミネートされた[13]。
なお、ヤングは1986年6月、ロンドンで行われたチャリティ・コンサート「ザ・プリンシズ・トラスト(英語版)・コンサート1986」において、本作をジョージ・マイケルとデュエットしており[11]、この時の模様は映像作品『プリンス・トラスト1986』に収録されている。
その他のカヴァー
脚注
外部リンク