エンジェル・ヘルナンデス(Ángel Hernández、1961年8月26日 - )は、キューバ共和国ハバナ出身のキューバ系アメリカ人の元審判員。
来歴
1981年にフロリダ・ステート・リーグで審判デビューを果たす。
1991年にメジャーリーグベースボール(MLB)で審判デビュー[1]。リーグチャンピオンシップシリーズで8回、MLBオールスターゲームで3回審判を行った経験があり、2002年のワールドシリーズ、2005年のワールドシリーズでも審判としてグラウンドに立っている。
1998年のニューヨーク・メッツ対アトランタ・ブレーブス戦でのマイケル・タッカーのタッチアップを巡る誤審[2]、2001年のシカゴ・カブス対コロラド・ロッキーズ戦でのロン・クーマーの本塁突入を巡る誤審[3]、2013年のオークランド・アスレチックス対クリーブランド・インディアンス戦のアダム・ロサレスの長打を巡る誤審、2018年のアメリカンリーグディビジョンシリーズでの誤審の連発[4][5]、ニューヨーク・ヤンキース時代の田中将大が2019年に明らかなストライクボールと判定された直後に本塁打を浴びて負け投手となった騒動[6]など、誤審騒動には事欠かなかった。
33年のキャリアを持つ審判であったが、ストライク、ボールの判定に難があり、多くの選手、監督、ファンから「MLB史上最悪の審判」とのレッテルを貼られていた審判員だった。2023年シーズンは怪我により10試合しか球審を務める機会がなかったが、実に161球もストライク・ボールの判定ミスを犯したとアンパイア・オーディターは集計している。
2024年5月28日に引退[6]。引退も割増退職金の支払いによるリストラであった[6]。
脚注
- ^ Borzilleri, Meri-Jo (13 June 1993). “Umpire faces major-league challenge”. The Miami Herald: p. 11. https://www.newspapers.com/clip/110795932/umpire-faces-major-league-challenge/ 6 October 2022閲覧。
- ^ New York Daily News, July 6, 1998.
- ^ “Umpire Angel Hernandez sets record straight on Steve McMichael ejection from 2001 Cubs game”. Chicago Tribune (June 30, 2017). December 15, 2021閲覧。
- ^ Schrock, Joshua (October 9, 2018). “Pedro Martinez Slams Umpire Angel Hernandez After Horrific ALDS Game 3”. New England Sports Network. October 9, 2018閲覧。
- ^ “Yankees renew feud with umpire Ángel Hernández, coach showers him with expletives”. Yahoo (August 5, 2020). March 28, 2024閲覧。
- ^ a b c MLB史上最悪の審判〟ヘルナンデス審判員が引退へ サンスポ 2024/05/28 11:54 (2024年5月28日閲覧)