エイマンタス・スタニオニス(Eimantas Stanionis、1994年8月17日 - )は、リトアニアのプロボクサー。カウナス出身。現WBA世界ウェルター級王者。
来歴
アマチュア時代
2012年12月、AIBA世界ユース選手権にライトウェルター級(64kg)で出場し準々決勝で敗退した[1]。
2013年6月、ヨーロッパアマチュアボクシング選手権にウェルター級(69kg)で出場し1回戦で敗退した[2]。同年10月、世界ボクシング選手権にウェルター級(69kg)で出場し2回戦で敗退した[3]。
2015年8月、ヨーロッパアマチュアボクシング選手権にウェルター級(69kg)で出場し優勝した[4]。同年10月、世界ボクシング選手権にウェルター級(69kg)で出場し3回戦で敗退した[5]。
2016年8月、リオデジャネイロオリンピックにウェルター級(69kg)で出場し、2回戦でシャハラン・ギヤソフに敗退した[6]。
プロ時代
2016年12月19日、元ゴールデンボーイ・プロモーションズCEOのリチャード・シェーファーが率いるリングスター・スポーツと有力マネージャーのアル・ヘイモンと契約[7]。
2017年4月9日、ロサンゼルスのノボでプロデビュー[8]。
2021年4月10日、コネチカット州アンカシヴィレ(英語版)のモヒガン・サン・アリーナ(英語版)でWBA世界ウェルター級14位のトーマス・ドゥローメとWBA同級挑戦者決定戦を行い、12回3-0(117-111、116-112、115-113)の判定勝ちを収めスーパー王者のヨルデニス・ウガスへの挑戦権を獲得した[9]。
2021年8月9日、ミネアポリスのミネアポリス・アーモリー(英語版)で元WBA世界ウェルター級王者ルイス・コラーゾと対戦するが、偶然のバッティングで4回2分44秒無効試合に終わった[10]。
2021年9月16日、WBAはウェルター級で団体内王座統一戦を行うように通達し、レギュラー王者ジャーマル・ジェームスとラジャブ・ブタエフで指名試合を行い、スーパー王者ウガスとスタニオニスが対戦した後に、それぞれの勝者で団体内王座統一戦を行うように指令を出した[11]。しかし、その後WBAは方針を変更し、12月19日にウガスから要望が出されていたWBC・IBF世界ウェルター級王者エロール・スペンス・ジュニアと対戦する許可を与えた。押し出される形でスーパー王者ウガスと対戦できなくなったスタニオニスだがこのWBAの決定に同意した[12]。
2021年10月、リチャード・シェーファーが率いるプロベラムと契約した[13]。
2022年4月16日、テキサス州のAT&TスタジアムでWBA世界ウェルター級レギュラー王者ラジャブ・ブタエフと対戦し、12回判定勝ちで王座獲得に成功した。
2023年3月18日、バージル・オルティス・ジュニアとの対戦が予定されていたが、1月にスタニオニスが急性虫垂炎となり緊急手術を受けたため延期となった。
2023年4月29日、バージル・オルティス・ジュニアとの対戦が予定されていたが、オルティスの横紋筋融解症が再発したため延期になったことが3月29日に発表された[14]。
2023年7月8日、バージル・オルティス・ジュニアとの対戦が予定されていたが、オルティスが失神して病院へ搬送されたため延期になったことが試合2日前の7月6日に発表された。これでオルティスとの試合は3度目の延期となった[15][16]。
2024年5月4日、約2年ぶりに試合を行いネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われたサウル・アルバレス対ハイメ・ムンギアの前座で、元WBA世界ウェルター級暫定王者でWBA世界ウェルター級4位のガブリエル・マエストレと対戦し[17]、12回3-0(117-111、118-110、119-109)の判定勝ちを収め初防衛に成功した。
2024年8月30日、WBA世界ウェルター級スーパー級王者のテレンス・クロフォードが王座を返上したため、WBAはスタニオニスを同日付でレギュラー王者から正規王者に認定した[18]。
戦績
- プロボクシング:16戦 15勝 (9KO) 無敗 1無効試合
獲得タイトル
- WBA世界ウェルター級レギュラー王座(防衛1=正規王座に認定)
- WBA世界ウェルター級王座(防衛0)
脚注
- ^ “3.AIBA Youth World Championships - Erevan, Armenia - November 29 - December 7 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “40.European Championships Palace of Sport, Minsk, Belarus June 1-8, 2013”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “17.World Championships Baluan Sholak Sports Palace, Almaty, Kazakhstan October 14-26, 2013”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “41.European Championships MSH Arena, Samokov, Bulgaria August 7-15, 2015”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “18.World Championships Ali Bin Hamad Al-Attiyah Arena, Doha, Qatar October 6-15, 2015”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “31.Olympic Games Riocentro Pavilion 6, Rio de Janiero, Brazil August 6-21, 2016”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “Eimantas Stanionis is Latest To Ink With Schaefer's Ringstar”. Boxing Scene.com (2016年12月19日). 2022年1月10日閲覧。
- ^ “Live Boxing Results | PBC on FS1: Josesito Lopez vs. Saul Corral”. roundbyroundboxing.com. 3 November 2021閲覧。
- ^ “Eimantas Stanionis walks down Thomas Dulorme, wins clear decision”. boxingjunkie.usatoday.com (11 April 2021). 3 November 2021閲覧。
- ^ “Eimantas Stanionis pounds Luis Collazo but has to settle for 'no decision'”. sports.yahoo.com. 3 November 2021閲覧。
- ^ “Ugas-Stanionis, James-Butaev Ordered As Part Of WBA Welterweight Box-Off”. Boxing Scene.com (2021年9月16日). 2021年10月31日閲覧。
- ^ “Spence-Ugas Title Unification in Play; Stanionis Agrees To Step Aside, Will Next Face Butaev”. Boxing Scene.com (2021年12月19日). 2022年1月2日閲覧。
- ^ “RICHARD SCHAEFER PROUD TO SEE PROBELLUM REPRESENTING FIGHTERS ALL OVER THE WORLD”. プロべラム (2021年10月). 2021年10月21日閲覧。
- ^ “Vergil Ortiz Jr.-Eimantas Stanionis 147-pound bout postponed”. ESPN.com (2023年3月29日). 2023年3月30日閲覧。
- ^ “Eimantas Stanionis-Vergil Ortiz Postponed Once Again; Floyd Schofield Jr. Moves To DAZN Main Event”. Boxing Scene.com (2023年7月6日). 2023年7月21日閲覧。
- ^ “オルティスが再び体調不良 WBAウェルター級戦またしても延期に”. ボクシングニュース (2023年7月7日). 2023年7月21日閲覧。
- ^ “Eimantas Stanionis vs Gabriel Maestre booked for Canelo-Munguia PPV opener”. FIGHTMAG. (10 April 2024). https://www.fightmag.com/eimantas-stanionis-vs-gabriel-maestre-booked-for-canelo-munguia-ppv-opener/
- ^ “Crawford keeps WBA super welterweight belt”. WBA (2024年8月30日). 2024年9月1日閲覧。
関連項目
外部リンク