ウィーン中央墓地(ウィーンちゅうおうぼち、ドイツ語: Wiener Zentralfriedhof)は、ウィーンの中央墓地である。埋葬数において世界最大規模であり、ウィーンにあるおよそ50ヶ所の墓地で最もよく知られている。墓地の名称はウィーンで最大の墓地という意味を表し、地理的な位置ではない。墓地はウィーン中心部ではなく、郊外のジンメリンクにある。
1874年、ウィーンの都市計画の一環として建設された。設立の際に掲げられた理念は「どの故人も国籍・宗教に関わらずここに埋葬する」というものであった。そのため、多様な宗教の施設が敷地内に建設されている。
中心部には、世紀末ウィーン時代に「名市長」と呼ばれたカール・ルエーガーの名を冠したカール・ボロメウス教会(ドイツ語版)が建ち、中央墓地のシンボルとなっている。
公園として市民の憩いの場となっており、特に「特別名誉地区」には、国際的に有名な音楽家、芸術家、政治家の墓があるため、観光スポットともなっている。埋葬者はおよそ300万人といわれ、広大な面積を歩いて墓参するのが困難であること、そして「特別名誉地区」などが目当ての観光客のために、敷地内にはバスも通っている。
現在、日本では宇宙葬の株式会社銀河ステージが納骨室への埋葬サービスをしている。