イラクサ科(イラクサか、Urticaceae)は、多くは草本で、一部に木本になるものを含む、被子植物の一群である。花が地味なのが特徴で、多くは単性、すなわち雄蘂か雌蘂のみを含む(花式図参照)。多くは風媒花で、地味な花を穂状につける。
世界中におよそ54属2600種があり[1]、日本には12属約40種が産する。イラクサ属、イラノキ属などは葉や茎に毒を含んだ刺毛を有し、人や動物が触れると刺さって痛みや蕁麻疹を起こさせることで知られる。
大きく4つのクレードに分けられる[2]。
かつてセクロピア科とされていたグループ(6属270種[3])の大部分を含む。セクロピア科は古くはクワ科に含められており、クロンキスト体系では独立の科としていた。セクロピアはアステカアリと共生する蟻植物としても知られている。
クロンキスト体系や新エングラー体系では、本科はイラクサ目に属していた。
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