イヌサフラン科(イヌサフランか、学名:Colchicaceae)はユリ目の科の1つである。
世界各地の温帯から熱帯に分布するが新熱帯には分布しない。鱗茎・球茎を持った小形の多年草で、半蔓性のものもある[3]。
コルチカム(イヌサフラン, Colchicum)、バルボコディウム(Bulbocodium)、グロリオサ(Gloriosa), サンダーソニア(Sandersonia)などの属は、花が美しく、日本でも観賞植物として栽培されている。日本にはチゴユリ属(Disporum)が自生する。
有毒種が多く、イヌサフランやグロリオサはしばしば誤食による死亡事故を起こしている。
およそ250種を含む[4]。
以下のような系統樹が得られている[5]。
Burchardia (paraphyletic)
Uvularia
チゴユリ属
Kuntheria
Schelhammeria
Tripladenia
Camptorrhiza
Iphigenia
Baeometra
Neodregea
Onixotis (paraphyletic)
Wurmbea
グロリオサ属+Littonia
Ornithoglossum
サンダーソニア属
Hexacyrtis
イヌサフラン属+Androcymbium
Petermannia属はAPG植物分類体系第2版までイヌサフラン科に所属していたが、APG植物分類体系第3版において分離され、ペテルマニア科(Petermanniaceae)に置かれるようになった。
ダールグレン体系でもこの科を認めている。ユリ目に属し、約20属200種ほどを含むとされる。
なお、APG植物分類体系におけるイヌサフラン科と種の数が異なるが、これはAPG植物分類体系におけるイヌサフラン科はダールグレン体系におけるイヌサフラン科のほかにウブラリア科(Uvulariaceae)の一部の種を含むためである。
クロンキスト体系、新エングラー体系はこの科を認めておらず、ユリ科に含めている。
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