『アンダー・ア・ペイル・グレイ・スカイ』(Under a Pale Grey Sky)は、ブラジルのヘヴィメタル・バンド、セパルトゥラのライブ・アルバム。1996年に録音され、2002年にロードランナー・レコードからリリースされた。
背景
アルバム『ルーツ』(1996年)に伴うツアーのうち、1996年12月16日のブリクストン・アカデミー公演を収録しており、これがマックス・カヴァレラ、アンドレアス・キッサー、パウロJr.、イゴール・カヴァレラというラインナップによる最後のライブとなった[3]。本作のリリースに先行して、「テリトリー」のライブ音源が配信されている[3]。
アンドレアス・キッサーによれば、本作はロードランナーがバンドの意志と無関係にリリースしたアルバムで、バンドはジャケット、収録曲、プロデューサーの選定にも関与していない[4]。また、キッサーは「あの時期を代表する、もっと良いショウはたくさんあった」と語っている[4]。
音楽評論家のBradley Torreanoはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、「メタルのライブ・アルバムの大部分は、薄っぺらく締まりのない結果になりがちだが、『アンダー・ア・ペイル・グレイ・スカイ』は逆を行っている」と評している[5]。
収録曲
特記なき楽曲はセパルトゥラ作。
ディスク1
- イツサリ(イントロ) - "Itsári (Intro)" - 1:27
- ルーツ・ブラッディ・ルーツ - "Roots Bloody Roots" - 3:37
- スピット - "Spit" - 2:27
- テリトリー - "Territory" - 4:59
- モノロゴ・アオ・ペ・オウヴィド - "Monólogo ao Pé do Ouvido" (Chico Science) - 1:21
- ブリード・アパート - "Breed Apart" - 4:01
- アティテュード - "Attitude" - 5:54
- カット・スロート - "Cut-Throat" - 2:53
- トゥループス・オヴ・ドゥーム - "Troops of Doom" - 2:46
- ビニース・ザ・リメインズ/マス・ヒプノシス - "Beneath the Remains/Mass Hypnosis" - 4:00
- ボーン・スタバン - "Born Stubborn" - 4:15
- デスパリット・クライ - "Desperate Cry" - 2:21
- ネクロマンサー - "Necromancer" - 3:15
- ダステッド - "Dusted" - 3:59
- インデンジャード・スピーシィーズ - "Endangered Species" - 8:25
ディスク2
- ウィ・フー・アー・ノット・アズ・アザーズ - "We Who Are Not as Others" - 3:57
- ストレイトヘイト - "Straighthate" - 5:10
- ディクテイターシット - "Dictatorshit" - 1:35
- リフューズ/レジスト - "Refuse/Resist" - 3:52
- アライズ/デッド・エンブリオニック・セルズ - "Arise/Dead Embryonic Cells" - 3:09
- スレイヴ・ニュー・ワールド - "Slave New World" (Sepultura, Evan Seinfeld) - 2:42
- バイオテック・イズ・ゴジラ - "Biotech Is Godzilla" (Sepultura, Jello Biafra) - 2:43
- インナー・セルフ - "Inner Self" - 4:36
- ポリシア - "Polícia" - 2:35
- ウィ・ガッタ・ノウ - "We Gotta Know" (Harley Flanagan, John Joseph, Parris Mayhew) - 3:52
- カイオヴァス - "Kaiowas" - 6:12
- ラタマハタ - "Ratamahatta" (Sepultura, Carlinhos Brown) - 5:24
- オーガスマトロン - "Orgasmatron" (Lemmy Kilmister, Michael Burston, Phil Campbell, Pete Gill) - 6:36
参加ミュージシャン
ゲスト・ミュージシャン
- リック・ロドニー - ボーカル(on "We Gotta Know")
脚注