アルフレッド・ギュー(Alfred Guillou、1844年9月12日 - 1926年)はフランス、ブルターニュ出身の画家である。ブルターニュの港町、コンカルノーの人々を描いた。
略歴
ブルターニュ地域圏、フィニステール県のコンカルノーで生まれた。父親は漁師で15年間コンカルノーの市長を務めた人物である[1]。コンカルノーを訪れた画家から絵を学び、その勧めに従ってパリに出て、私立の美術学校、アカデミー・シュイスでしばらく学んだ後、アレクサンドル・カバネルのスタジオで学んだ[1]。カバネルのスタジオにはジュール・バスティアン=ルパージュやフェルナン・コルモン、テオフィル・デロールが学んでいた。1868年に漁師を描いた人物画をサロン・ド・パリに出展した。3年後に友人となったデロールと故郷のコンカルノーに移った。デロールはギューの妹と結婚した。
ギューは版画家のトゥルニー(Joseph Gabriel Tourny :1817–1880)の娘と結婚し、パリのモンパルナスに家を持ったが、コンカルノーで多くの時間を過ごした。1887年に父親の亡くなった後、家を建てスタジオも作り、地方の政治にも関わり、カンペール美術館の理事も務めた[1]。
1898年と1900年のパリ万国博覧会にも出展し、銀メダルを受賞した[2]。
ギューを始まりとするコンカルノーの「芸術家村」はコンカルノーがポール・ゴーギャンを中心とする「ポン=タヴァン派」の画家の集まったポン=タヴァンにも近かったこともあり、多くの芸術家が集まる場所になった。コンカルノーに滞在した芸術家にはペーダー・セヴェリン・クロイヤー、シャルル・コッテ、ジュール・バスティアン=ルパージュ、パスカル・ダニャン=ブーベレ、アメリー・ルンダール、セシリア・ボー、トーマス・アレキサンダー・ハリソンといった画家がいた。
作品
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「海藻取り」
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「貝取り」
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「コンカルノーの魚の到着」
参考文献