アメリカ合衆国第80議会 (80th United States Congress) は、アメリカ合衆国連邦政府の立法部門の議会であり、上院 と下院 から構成された。ワシントンD.C. にて1947年 1月3日 から1949年 1月3日 まで開会された。これは、ハリー・S・トルーマン 大統領 の任期のうち、3年目及び4年目に相当する。今回の下院 の議席配分は、1940年の第16回米国国勢調査 に基づく。共和党 は上下両院で過半数を占めた。共和党 は前の議会 で過半数を占めており、次の議会 で過半数を奪回した。
ハリー・S・トルーマン 大統領は、第80議会を「何もしない議会 (Do Nothing Congress)」と呼んだ。議会は、フランクリン・ローズヴェルト 政権時に通過した法律の多くに反対した。彼らは、トルーマンのフェア・ディール 関連諸法案の大半に反対した。その一方で、企業を優遇する法案の多くを通過させた。1948年の選挙 の際、トルーマンは対立候補のトマス・デューイ に対してと同様に、「何もしない議会」に対しても攻撃を加えた。
主な出来事
主な立法
1947年5月22日: ギリシャ=トルコ援助法 (トルーマン・ドクトリン ), Sess. 1, ch. 81, Pub.L. 80–75 ,
1947年6月23日: タフト=ハートリー法 , Sess. 1, ch. 120, 61 Stat. 136
1947年7月26日: 1947年国家安全保障法 , Sess. 1, ch. 343, 61 Stat. 495
1947年8月7日: 取得地における鉱床開発権の賃貸に関する法律 , Sess. 1, ch. 513, 61 Stat. 913
1948年1月27日: 合衆国情報教育交換法 , Sess. 2, ch. 36, 62 Stat. 6
1948年4月3日: 対外援助法 (マーシャル・プラン ), Pub.L. 80–47 , Sess. 2, ch. 169, 62 Stat. 137
1948年4月3日: 1948年ギリシャ=トルコ援助法 , Sess. 2, ch. 169, Pub.L. 80–75 , title III, 62 Stat. 157
1948年5月26日: 民間航空警邏法 , Pub.L. 80–557 , 62 Stat. 274
1948年6月17日: リード=ブルウィンクル法
1948年6月25日: 大統領継承法 , Sess. 2, ch. 644, Pub.L. 89–174 , 62 Stat. 677
1948年6月28日: 1948年商品金融公社憲章法
1948年6月30日: 連邦水質汚濁対策法 , Sess. 2, ch. 758
1948年7月3日: 1948年戦争請求法 , Pub.L. 80–896 , 62 Stat. 1240
1948年: 1948年農業法
憲法の条項
党派概要
1947年の第80議会開会時の祈祷を行う下院付き牧師 バーナード・ブラスカンプ
上院
当議会の開会時から閉会時まで、党勢に変化はなかった。
所属
政党(色付きの欄は、多数党であることを示す)
合計
共和党
民主党
進歩党
空席
第79議会 閉会時
38
57
1
96
0
開会時
51
45
0
96
0
閉会時
最終的勢力比
53.1%
46.9%
0.0%
第81議会 開会時
42
54
0
96
0
下院
民主党は1議席を失った。この議席は第81議会まで空席のままであった。
所属
政党(色付きの欄は、多数党であることを示す)
合計
共和党
民主党
労働党
進歩党
空席
第79議会 閉会時
191
242
1
1
435
0
開会時
248
185
1
0
434
1
閉会時
244
184
2
430
5
最終的勢力比
56.7%
43.1%
0.2%
0.0%
第81議会 開会時
171
263
1
0
435
0
指導部
[目次: 上院 : 多数党(R) 、少数党(D) • 下院 : 多数党(R) 、少数党(D) ]
上院
多数党(共和党)指導部
少数党(民主党)指導部
下院
多数党(共和党)指導部
少数党(民主党)指導部
議員
上院
上院議員の3分の1は、議会が改まる2年ごとに州規模で改選される。任期は6年。下表に掲載された議員名の前にある数字は上院における部類 であり、議員の選出周期を示している。
第80議会開会時の下院における、各党選出の議員の割合。青が濃いほど民主党が優勢、赤が濃いほど共和党が優勢であることを示す
下院
全州規模の大選挙区から選出された下院議員の氏名の前には、「At-Large」の表示がある。また、各選挙区から選出された議員の氏名の前には、選挙区の番号が付されている。
下院選挙区の番号は、当該選挙区の項目にリンクされている。なお、選挙区の区割りはしばしば大幅に変更されている。リンク先の項目はあくまで今日存在する選挙区についての項目であり、第80議会当時のそれではない場合がある。
議員の交代
下表は、第80議会第1会期の開会以降の交代を反映している。
上院
3人が死去し、2人が引退し、1人が中間選挙 で落選した。
下院
9人が死去し、7人が引退した。
職員
上院
下院
脚注