アメデオ・ド・ベルジック(仏: Amedeo de Belgique, 1986年2月21日 - )は、ベルギーの王族。ベルギー王子、オーストリア=エステ大公。イタリアの旧モデナ公国の統治者であったオーストリア=エステ家の次期家長でもある。
経歴
オーストリア=エステ大公ローレンツとその妻でベルギー王アルベール2世の長女であるアストリッドの第1子、長男として、ベルギーのウォリュウェ=サン=ランベールにあるサン・リュック大学病院で生まれた。洗礼の代父母は母方の伯父のブラバント公フィリップと、母方の祖母のベルギー王妃パオラであった。アメデオ自身、やがてベルギー女王となることが予定されている従妹エリザベート王女の名付け親となっている。
弟妹にはマリア・ラウラ王女、ジョアシャン王子、ルイーザ・マリア王女、レティシア・マリア王女がいる。アメデオとその弟妹たちは1991年のベルギー王位継承法の改定によってベルギー王位継承権を与えられ、ベルギー王子(王女)の称号を与えられた。
初等教育と中等教育の大部分を、ブリュッセルにあるベルギーの貴族や王族の子弟の通う厳格なイエズス会学校サン・ジャン・ベルシュマンコレージュで受けた。2001年から2004年にかけ、イギリスのケントにある名門校セブンオークス校に通って中等教育を修了した。その後、ベルギー王立陸軍士官学校に1年間在籍している。2005年9月、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに入学し、2008年に同大学を卒業した。
アメデオは兵役を終えており、ベルギー陸軍の予備士官である。ニューヨークのデロイトに勤務後、マッキンゼーを経て2017年より父親のローレンツが頭取を勤めるスイスの老舗プライベートバンクであるグッツウイラー銀行に勤務している。
2014年7月5日、ローマのサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂において、イタリア人映画プロデューサー、エットレ・ロスボック・フォン・ヴォルケンステインの一人娘エリザベッタ・マリア(Elisabetta Maria Rosboch von Wolkenstein)と挙式した[1][2]。
2016年5月17日、ブリュッセルのサンピエール病院にて第一子(長女)となるオーストリア=エステ大公女アンナ・アストリッドが誕生した[3][4][5]。祖父アルベール2世、父ローレンツにとってもそれぞれ初曾孫・初孫となる。
2019年9月、第二子(長男)であるマクシミリアンが誕生した[6]。また、2023年9月2日にも第三子(次女)であるアリックスが生まれた[7]。
系譜
脚注
外部リンク