アミール (護衛空母)

艦歴
発注
起工 1942年7月18日
進水 1942年10月18日
就役 1943年6月28日(アメリカ海軍)
1943年7月20日(イギリス海軍)
退役 1946年3月20日
除籍
その後 1969年にスクラップとして廃棄
性能諸元
排水量 8,333トン
全長 495.66 ft (151 m)
全幅 69.5 ft (21.2 m)
吃水 26 ft (7.9 m)
機関 蒸気タービン1軸推進、8,500shp
最大速 17 ノット (31 km/h)
航続距離
乗員 士官、兵員890名
兵装 5インチ砲2門
搭載機 24

バフィン (USS Baffins, AVG/ACV/CVE-35) は、アメリカ海軍護衛空母ボーグ級。1943年6月28日に就役するが、同年7月19日に退役し7月20日にイギリス海軍アミール (HMS Ameer, D01) として就役した。

艦歴

艦は海事委任契約の下ワシントン州タコマシアトル・タコマ造船所で1942年7月18日に起工する。1942年10月18日にローレンス・ベネット夫人によって進水し、1943年6月28日にW・L・リーズ艦長の指揮下就役する。

バフィンは1943年7月18日までピュージェット・サウンド海軍造船所で艤装を行う。1943年7月15日に CVE-35(護衛空母)に艦種変更され、7月18日にレンドリース法に基づきブリティッシュコロンビア州バンクーバーイギリス海軍に移管され、アミールと命名された。

アミールはイギリス海軍の要求で飛行甲板が延長され、ソナーの装着、消火・換気システム、アメリカ、イギリス両用の爆弾、魚雷が運用できるよう改修された。

アミールは東洋艦隊に配属され、1944年5月に KMF-31 船団の護衛として地中海に向けて出航する。1944年6月27日にトリンコマリーに到着し、しばらく航空機輸送などに従事する。

1945年1月、アミールはライトニング作戦ビルマアキャブへの上陸作戦)で砲撃部隊であるフォース61に加わった。だが、日本軍は重要地点から48時間前に撤退しており、上陸前の砲撃は行われなかった。

アミールは続いてマタドール作戦ラムリー島北部への上陸作戦)に参加した。艦載機部隊の任務は戦艦クイーン・エリザベス (HMS Queen Elizabeth, 00) の上空護衛であった。

1945年2月、ステイシー作戦クラ地峡などの偵察)に参加。6月、バルサム作戦スマトラ島の飛行場攻撃など)に参加。7月コリー作戦(掃海およびニコバル諸島攻撃)、ライヴリー作戦プーケット島沖の掃海)に参加。

艦載部隊

日付 搭載航空団 搭載機種
1944年7月 - 1944年8月 845 Wildcat V
1944年12月 - 1945年3月 804 Hellcat II
1944年12月 845 Wildcat V
1945年4月 - 1945年9月 896 Hellcat II
1945年5月 - 1945年10月 804 Hellcat II
1945年6月 888 Hellcat II
1945年7月 - 1945年8月 1700 Dt Walrus I

アミールは24機までの航空機を運搬することができた。現役時はほとんどアメリカ製のグラマン ヘルキャット II (当初はガネットと呼ばれた)を運用した。また、グラマン ワイルドキャット V (マントレットと呼ばれた)も運用された。大戦の終盤にはスーパーマリン ウォーラスも運用された。

戦後

戦争が終了すると1946年1月17日にバージニア州ノーフォークでアメリカ海軍に返還され、9月17日に民間に売却、Robin Kirk と改名された。1969年に台湾でスクラップとして売却、廃棄された。

関連項目

外部リンク