アウディ・Q2

Q2(キューツー)は、ドイツの自動車メーカー、アウディが製造・販売しているコンパクトSUV型の乗用車である。

概要

アウディ・Q2(初代)
GA
Q2(前期型)
Q2(後期型)
インテリア(前期型)
概要
製造国 ドイツの旗 ドイツ
中華人民共和国の旗 中華人民共和国
販売期間 2016年 -
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 FF
4WD
プラットフォーム MQB
パワートレイン
エンジン ガソリン
1.0L TFSI
1.4L TFSI COD
1.5L TFSI
2.0L TFSI
ディーゼル
1.6L TDI(海外仕様)
2.0L TDI
変速機 7速DCT(Sトロニック)
6速MT(海外仕様)
サスペンション
ストラット
トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,600mm
全長 4,190mm
全幅 1,795mm
全高 1,510mm
車両重量 1,305kg
その他
最小回転半径 5.1m
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2016年3月、ジュネーブモーターショーで発表された[1]

ドイツ・インゴルシュタットにある工場で製造される[2]。プラットフォームは、フォルクスワーゲン・グループで共用されるMQBが採用され、T-Rocとは兄弟車の関係にあたる。

同社のQ3よりもコンパクトなSUVで、若年層をターゲットとする[3]。エクステリアは新しいデザインコンセプト「ポリゴン(多角形)」を取り入れ、シングルフレームグリルを八角形とし、やや高い位置に配置することでSUVらしさを強調。サイドビューは、Cピラーに設置されたボディカラーとは別色(アイスシルバーまたはマットチタングレー)のブレードが特徴である。

インテリアには、航空機のエンジンをイメージしたデザインを採用した。さらに、あらゆる情報を12.3インチサイズの高解像度TFTディスプレイに映し出す「アウディバーチャルコックピット」が用意される。8.3インチのセンターディスプレイは、Apple CarPlay及びAndroid Autoの機能である「アウディスマートフォンインターフェイス」を利用できる(MMIナビゲーション装着時)。ラゲージ容量は、5人乗車時でも405ℓを確保しており、60:40の2分割可倒式リアシートを折りたためば、最大1,050ℓに拡大することが可能である。

熱間成型の超高張力鋼板の使用比率はボディ全体の22%に達し、要所を効果的に補強することで、事故時の乗員保護能力を高めつつ、ボディ重量を抑制した。Cd値は0.30である。全高も1,530mmと立体駐車場にも順応している。また、電動パワーアシストとともに、操舵量に応じてギヤレシオが変わる「プログレッシブステアリング」は、町中や駐車時に快適なハンドル操作を可能にする。

衝突被害軽減システムであるアウディプレセンスフロントや、アダプティブクルーズコントロール(ACC)に加え、アウディサイドアシスト、アウディアクティブレーンアシスト、トラフィックジャムアシスト、リヤクロストラフィックアシスト、アウディプレセンスベーシック、ハイビームアシストなどの運転支援機能をセットにした「セーフティパッケージ」を設定する。また、2016年のユーロNCAPによる衝突試験では5つ星の最高評価を獲得した[4]

ドイツ デザイン評議会が主催する「自動車ブランドコンテスト」の大賞をはじめ、ドイツの「アウトビルト」誌と「ビルト アム ゾンタック」紙の読者投票と、専門家の審査により選ばれる「2016ゴールデンステアリングホイール」(コンパクトSUVカテゴリー)、著名自動車誌「アウトツァイトゥンク」の「自動車トロフィー2016」、さらに、伝統ある「ドイツ デザインアワード」乗り物部門大賞など、様々な賞を受賞している。

同年7月14日、欧州市場で受注開始[5]。同年11月、欧州市場での発売を開始した[6]

2018年10月、中国市場にロングバージョン「Q2L」を導入[7]。中国専売モデルであるため、佛山一汽フォルクスワーゲンで生産される[8]

同年10月2日、パリモーターショーにて、高性能モデル「SQ2」を初公開(同年12月13日から欧州で受注開始)[9][10]。最高出力300ps、最大トルク40.8kgmを発揮する2.0L 直列4気筒・直噴ガソリンターボ「TFSI」を搭載する。トランスミッションは湿式の7速Sトロニックで、駆動方式は四輪駆動の「quattro」。レッドラインを6,500rpmに設定し、0-100km/h加速は4.8秒を誇る。スポーツサスペンションを装着し、リアサスペンションはマルチリンクへ変更されている。また18インチアルミホイールを標準装備し、19インチはオプション設定である。エクステリアはフロントグリルのデザインが格子状となるほか、バンパーの形状も異なっている[11]。マフラーは4本出しとなり、ドアミラーカバーはシルバーとなる。プログレッシブステアリングも、ギアレシオをクイックにするなど専用にチューニングされている。

2019年4月、上海モーターショーで、 BEV仕様「Q2L e-tron」を発表[12]。中国市場専用車[13]で、搭載されるモーターは、最高出力136hp、最大トルク29.6kgmを引き出す。バッテリーの蓄電容量は38kWhで、一回のフル充電での航続距離は最大265kmとなる。

2020年9月1日、欧州市場でマイナーチェンジ(フェイスリフト)[14]。内外装のデザインが刷新された。エクステリアでは、シングルフレームの位置が従来よりもわずかに下げられた。ボンネット先端には、往年のAudi Sport quattroのイメージを受け継ぐ3分割スリットを設けた。さらに、開口部が拡大したフロントバンパー、5角形のモチーフを取り入れた力強い印象のリヤバンパー、新デザインのリヤディフューザーなどが採用された。マトリクスLEDヘッドライトのヘッドライトモジュールには7個のLEDが組み込まれるほか、ダイナミックインジケーターも用意される。インテリアでは、エアベントやシフトレバーのデザインが変更されたほか、12.3インチ液晶ディスプレイの「バーチャルコックピット」を用意する。ステアリングホイールには、静電容量式のタッチセンサーが備わる。オプションで、車高を10mm低下させる「スポーツサスペンション」や「ダンパーコントロール付きサスペンション」を装備することも可能である。

2024年3月8日、欧州市場で、2度目のマイナーチェンジ[15]。内外装のデザインに大きな変更はなく、インフォテインメント関連のアップデートが主となる。MMIセンターディスプレイは8.8インチに大型化され、タッチパネルに対応した。日常会話にも対応しており、複雑な指示や質問に瞬時に反応することが可能である。なお、これまでセンターコンソールに設置されていた手元のコントローラースイッチは廃止された。加えて、バーチャルコックピットや道路標識認識機能、車線逸脱警告、リヤパークアシストが全車に標準装備となった。

安全装備

主なドライバーアシスタンスシステムは、次の通り。

  • アウディプレセンスフロント:約10km/h~250km/hで走行中に、前走車や歩行者を検出し、必要に応じて、衝突被害軽減ブレーキを作動させ、衝突の被害を軽減・回避する。
  • アダプティブクルーズコントロール(ACC):約0km/h~200km/hで走行中に、レーダーセンサーを用いて前方車両を検知し、ブレーキやアクセルを自動制御して、車間距離を一定に保持。Stop&Go機能を使用すると、自動的に車両を停止させ、再始動させる。
  • トラフィックジャムアシスト:高速道路などでの渋滞した状況で、約0km/h~65km/h走行時に、走行区分線や周囲の建物、隣車線や前方を走る車両を感知し、ドライバーのステアリング操作をアシストする。
  • アウディ アクティブレーンアシスト:約65km/h~250km/hで走行中に、ドライバーがウインカーを起動せずに、走行レーンをはみ出しそうになると、認識した車線内での走行を維持するため、ステアリングを自動修正して、走行車線内にとどまるようアシストする。
  • アウディ サイドアシスト:約15㎞/h以上で走行中に、2つのレーダーセンサーが、隣車線の後方から近づいてくる車両を感知し、該当する側のサイドミラーに搭載されたLEDを点灯させ、ドライバーに警告する。
  • リアクロストラフィックアシスト:駐車スペースからバックで出る場合に、車両後方のクルマをレーダーで検知し、近づいてくるクルマをMMIディスプレイに表示する。
  • アウディ パーキングシステム/リヤビューカメラ:音と視覚でクルマの前後を把握し、クルマの曲げ半径と移動方向から、検出した物体までの距離とガイドラインを、MMIディスプレイ上でビジュアル表示する。
  • アウディプレセンスベーシック:衝突の危険を察知すると、乗員を保護するために、フロントのシートベルト巻き上げや、ハザードランプの点滅など、万一の事故の場合に、必要に応じた機能が自動的に作動する。
  • ハイビームアシスト:周囲の状況をシステムが検知し、道路状況に応じて、ハイビームのオン/オフを自動的にコントロールする。

ドイツでの販売台数

  • 2016年:第2四半期に2,205台が新規登録され、そのうち、1,152台がディーゼル仕様、360台が四輪駆動であった[16]
  • 2017年:第2四半期に23,147台が新規登録され、そのうち、6,473台がディーゼル仕様、3,339台が四輪駆動であった[17]
  • 2018年:第2四半期に20,865台が新規登録され、そのうち、5,487台がディーゼル仕様、3,699台が四輪駆動であった[18]

日本での販売

2017年4月26日、Q2を正式発表し、同日より受注開始(同年6月13日から発売)[19][20]。グレードは1.0L 直列3気筒・TFSIエンジンを搭載した「1.0 TFSI」と「1.0 TFSI sport」、シリンダー休止システム(COD)付の1.4L 直列4気筒・TFSIエンジンを搭載した「1.4 TFSI cylinder on demand sport」の3種類となる。トランスミッションは乾式の7速Sトロニックで、FFのみの設定となる。全車にプログレッシブステアリングと、スタートストップシステム&エネルギー回生システムが標準装備される。さらに「1.0 TFSI sport」と「1.4 TFSI cylinder on demand sport」には、衝突被害軽減ブレーキ(アウディプレセンスフロント)とアダプティブクルーズコントロール(ACC)を標準設定した。

併せて、導入記念モデル「1st edition」を280台限定で設定[21]。「1.4 TFSI cylinder on demand sport」をベースに、専用装備を追加し」、安全装備を充実させたモデルである。特別装備として、エクステリアではS line バンパーと7J×18インチサイズの5スポークYデザインのアルミホイールが奢られ、インテリアでは、ダッシュボードとセンターコンソール両側のデコラティブパネルの内部に組み込まれた「アンビエントライティング」が備わる。ほかにも、アウディバーチャルコックピットとオートマチックテールゲートを標準装備とした。全5色のボディカラーのうち、デイトナグレー パールエフェクトは本モデル専用カラーとなる。

2018年1月6日、特別仕様車「#touring limited」を150台限定で発売[22]。「1.4 TFSI cylinder on demand sport」をベースに、5アームにグレーペイントを施した専用デザインの18インチアルミホイールを特別装備した。ほかにもナビゲーションパッケージやアシスタンスパッケージ、オートマチックテールゲート、バーチャルコックピット等を標準装備とした。

同年3月5日、Q2に特別仕様車「#anniversary limited」を400台限定で発売[23]。「1.0 TFSI sport」をベースに、専用の7スポークローターデザインの17インチアルミホイールや専用のレッド/ブラックのスポーツシート、デコラティブパネルレッドを特別装備したモデルである。ほかにも、ナビゲーションパッケージやアシスタンスパッケージ、オートマチックテールゲート、バーチャルコックピットを標準装備とした。

同年9月20日、仕様変更[24]。グレード名称が「1.0 TFSI」は「30 TFSI」に、「1.4 TFSI」は「35 TFSI」に、それぞれ変更された(ラインアップ編成は変更なし)。同時に、ベースグレード「30 TFSI」にも、アウディプレセンスフロントとレイン/ライトセンサーを標準装備とした。また「30 TFSI sport」と「35 TFSI cylinder on demand sport」に、専用のバンパーやステアリング、アルミホイールなどをセットにしたS lineパッケージを新設定した。

併せて、特別仕様車「#contrast limited」を250台限定で発売[25]。「30 TFSI sport」をベースに、バンパー下部やホイールアーチ、サイドスカートなどを専用コントラストペイントのマンハッタングレーに、ラジエーターグリルはチタニウムブラック、ブレードはマンハッタングレーのカラーリングを施したモデルである。さらに、特別装備としてコントラストグレーの5アームダイナミックデザイン18インチアルミホイールを装着している。ほかにも、バーチャルコックピットやマルチカラーアンビエントライティングを標準装備とした。

2019年2月19日、特別仕様車「#black styling」を375台限定で発売[26]。「30 TFSI sport」をベースに、ブラックスタイリングパッケージ(シングルフレームグリル、フロント/リヤバンパー)を配し、ブレードにはマットチタングレーのカラーリングを施したモデルである。さらに、特別装備としてコントラストグレーの5アームダイナミックデザイン18インチアルミホイールを装着している。ほかにも、バーチャルコックピット、MMIナビゲーション、アシスタンスパッケージ、オートマチックテールゲートを標準装備とした。

同年7月17日、特別仕様車「#passion」(300台限定)と「#black elegance」(150台限定)を発売[27]。両者とも「30 TFSI sport」をベースとし、ナビゲーションパッケージ、アシスタンスパッケージ、オートマチックテールゲート、バーチャルコックピットを標準装備とした。加えて「#passion」はリヤエンドピラーのブレードをボディ同色とし、グリルやバンパー等に黒のアクセントカラーを配した。さらに、特別装備として19インチの大径Audi Sportアルミホイールや専用色のスポーツシート、デコラティブパネルを装着している。 「#black elegance」は、ブレード色をマットチタングレーとし、特別装備としてスポーティな10Yスポークのグロスブラック ポリッシュト19インチアルミホイール(Audi Sport)を装着している。

同年11月19日、特別仕様車「#contrast styling」を、375台限定で発売[28]。「30 TFSI sport」をベースに、特別装備としてグレーのバンパー、ホイールアーチ、サイドスカートと5アームオフロードスタイルの18インチアルミホイール(Audi Sport)を装着している。ほかにも、ナビゲーションパッケージ、アシスタンスパッケージ、オートマッチテールゲート、バーチャルコックピットを標準装備とした。

同年12月3日、高性能モデル「SQ2」の販売を開始[29]。日本仕様では唯一の四輪駆動(quattro)モデルとなる。ボディカラーは、デイトナグレーPEやクワンタムグレーなどの専用色を含め全8色を用意する。「SQ2インテリアデザインパッケージ」を選択すれば、ロックグレー ステッチを施したマグマレッドのファインナッパレザーや、エアコン吹き出し口に付くレッドアクセントリング、マルチカラーアンビエントライティングが装着される。

2020年4月14日、仕様変更[30]。「30 TFSI sport」と「35 TFSI cylinder on demand sport」向けに、コンフォートパッケージ、black stylingパッケージ、S line plus パッケージの3つを新設定した。

同年11月4日、Q2に新グレード「35 TDI sport」を追加設定[31]。最高出力150PS、最大トルク340Nmを発生する、2.0L 直列4気筒・直噴ディーゼルターボの「2.0 TDI」を搭載している。コモンレール式燃料噴射システムをはじめ、排ガス中のPM(粒子状物質)を吸着するため、DPF尿素SCRシステムを採用した。トランスミッションは湿式の7速Sトロニックで、TDIの特性に合わせてギア比を全体的に低めている。駆動はFFのみとなる。ナビゲーションパッケージ、バーチャルコックピット、オートマチックテールゲート、アシスタンスパッケージを標準装備としている。

2021年2月24日、Q2がマイナーチェンジ[32]。内外装のデザインを刷新するとともに、グレード構成をadvanced / S line の2つとした。「advanced」は、アンダーガードがシルバーに、サイドシルやブレードにマンハッタングレーメタリックのコントラストペイントが施される。「S line」は、アンダーガードとサイドシルがボディ同色となり、セレナイトシルバーのブレードにはSルーフスポイラーが備わる。パワートレインは、最高出力110kW(150PS)、最大トルク250Nmを発揮する新開発の1.5L 直列4気筒・TFSIを搭載する。気筒休止システムのシリンダーオンデマンド(COD)を採用し、7速Sトロニックを組み合わせる。FFのみの設定となる。ボディカラーはアップルグリーンメタリックを含む5つの新色を設定したほか、ブレードのカラーラインナップも一新された。なおディーゼル仕様の「35 TDI sport」は廃止され、ガソリン仕様のみとなった。

併せて、導入記念車「 1st edition」を125台限定で販売。「35 TFSI S line」をベースに、特別装備としてAudi Sport 19インチアルミホイールを装着している。ほかにもコンビニエンス&アシスタンスパッケージ、ナビゲーションパッケージ、テクノロジーパッケージ、S lineプラスパッケージ、ブラックスタイリングパッケージ、マトリクスLEDヘッドライト(ダイナミックインジケーター付)を標準装備とした。

2022年2月7日、SQ2がマイナーチェンジ[33]。Q2と同様に内外装のデザインが刷新された。パワートレインに変更はない。

同年5月17日、Q2に新グレード「35 TDI advanced」と「35 TDI S line」を追加設定[34]。先行してリリースされたガソリン仕様と同様に内外装のデザインを刷新し、グレード構成をadvanced / S line の2つとした。パワートレインに変更はない。

2023年7月5日、Q2に特別仕様車「Black Style PLUS」を設定し、400台限定で販売[35]。「35 TDI advanced」および「35 TFSI advanced」をベースに、特別装備としてAudi Sport製 ブラックダイヤモンドターニング加工の18インチ5ツインスポーク トラペゾイダルスタイルアルミホイールや専用のマトリクスLEDヘッドライトを装着するとともに、パーシャルレザーインテリアを採用した。また、専用色としてアローグレー パールエフェクトを用意する。ほかにもコンビニエンス&アシスタンスパッケージ、ナビゲーションパッケージ、テクノロジーパッケージ、ブラックAudi ringsブラックスタイリングパッケージを標準装備とした。

2024年5月14日、Q2に特別仕様車「urban chic edition」を250台限定で販売[36]。「35 TFSI advanced」をベースに、特別装備として専用のマトリクスLEDヘッドライトやパーシャルレザー素材のスポーツシート、ライトグラフィックのデコラティブパネルを装着している。ボディカラーはデューシルバー メタリックとアローグレーパール エフェクトの2色を用意し、サイドブレードをマンハッタングレーメタリックで統一した。ほかにもグラファイトグレーの18インチ5アームダイナミックデザインアルミホイール、ブラックAudi rings &ブラックスタイリングパッケージ、コンビニエンス&アシスタンスパッケージ、ナビゲーションパッケージを標準装備とした。

同年12月4日、Q2/SQ2が2度目のマイナーチェンジ[37]。全モデルに新しいインフォテインメントシステム"MIB3"を搭載し、12.3インチのバーチャルコクピットプラスや8.8インチのタッチスクリーンが標準装備となった。さらに、ディーゼル仕様が四輪駆動化されるとともに、最大トルクが360Nmに向上した。なお、グレード名は「35 TDI quattro advanced」と「35 TDI quattro S line」に改められた。これらは、SQ2に代わり、同社のラインアップにおいて最もコンパクトなquattroモデルとなる。

技術資料

NEDC排出基準(~2018年)

1.0 TFSI 1.4 TFSI COD 2.0 TFSI 1.6 TDI 2.0 TDI
販売期間 2017年1月 – 2018年8月 2016年10月 – 2018年8月 2017年7月 – 2018年8月 2016年10月 – 2018年8月
型式 CHZJ CZEA CZPB DDYA DFGA DFHA
系統 VW EA211 VW EA888 VW EA288
種類 直列3気筒DOHC 12バルブ ガソリンエンジン 直列4気筒DOHC 16バルブ ガソリンエンジン 直列4気筒DOHC 16バルブ ディーゼルエンジン
燃料噴射方式 直噴
吸気方式 ターボ
排気量 999 cc 1,395 cc 1,984 cc 1,598 cc 1,968 cc
最高出力 85 kW (116 PS)
/5,000–5,500
110 kW (150 PS)
/5,000–6,000
140 kW (190 PS)
/4,200–6,000
85 kW (116 PS)
/3,250–4,000
110 kW (150 PS)
/3,500–4,000
140 kW (190 PS)
/3,500–4,000
最大トルク 200 Nm
/2,000–3,500
250 Nm
/1,500–3,500
320 Nm
/1,450–4,150
250 Nm
/1,500–3,200
340 Nm
/1,750–3,000
400 Nm
/1,900–3,300
駆動方式 FF 4WD FF 4WD
変速機 6速MT
7速Sトロニック
7速Sトロニック 6速MT
7速Sトロニック
7速Sトロニック
車両重量 1,280–1,315 kg 1,340–1,355 kg 1,505 kg 1,385–1,395 kg 1,550 kg 1,555 kg
最大積載量 485 kg
0–100 km/h 加速 10.1–10.3 s 8.5 s 6.5 s 10.3–10.5 s 8.1 s 7.3 s
最高速度 197 km/h 212 km/h 228 km/h 197 km/h 211 km/h 218 km/h
複合モード燃料消費率 5.1–5.4 l 5.2–5.8 l 6.1–6.4 l 4.1–4.6 l 4.8–5.0 l 4.9–5.1 l
CO2排出量 117–123 g/km 119–130 g/km 139–146 g/km 117–122 g/km 125–131 g/km 128–134 g/km
排出ガス処理システム(PM DPF
排出ガス基準 Euro 6

WLTP排出基準(2018年~)

30 TFSI 35 TFSI 40 TFSI 2.0 TFSI (SQ2) 30 TDI 35 TDI
販売期間 2018年10月 - 2018年11月 - 2018年12月 - 2018年9月 - 2019年1月 -
型式 DKR DAD DKZ DNU DGT DFG
系統 VW EA211 VW EA211 evo VW EA888 VW EA288
種類 直列3気筒DOHC 12バルブ ガソリンエンジン 直列4気筒DOHC 16バルブ ガソリンエンジン 直列4気筒DOHC 16バルブ ディーゼルエンジン
燃料噴射方式 直噴
吸気方式 ターボ
排気量 999 cc 1,498 cc 1,984 cc 1,598 cc 1,968 cc
最高出力 85 kW (116 PS)
/5,000–5,500
110 kW (150 PS)
/5,000–6,000
140 kW (190 PS)
/4,200–6,000
221 kW (300 PS)
/5,300–6,500
85 kW (116 PS)
/3,250–4,000
110 kW (150 PS)
/3,500–4,000
最大トルク 200 Nm
/2,000–3,500
250 Nm
/1,500–3,500
320 Nm
/1,500–4,100
400 Nm
/2,000–5,200
250 Nm
/1,750–3,200
340 Nm
/1,750–3,000
駆動方式 FF 4WD FF FF / 4WD
変速機 6速MT
7速Sトロニック
7速Sトロニック 6速MT
7速Sトロニック
車両重量 1,300–1,325 kg 1,340–1,365 kg 1,505 kg 1,585 kg 1,420–1,435 kg 1,440–1,465 kg
0–100 km/h 加速 10.1–10.3 s 8.5 s 6.5 s 4.8 s 10.3–10.5 s 8.5 s
最高速度 197 km/h 212 km/h 228 km/h 250 km/h 197 km/h 211 km/h
複合モード燃料消費率 5.9–6.5 l 6.4–7.4 l 7.9–8.5 l 8.5–8.8 l 5.6–6.4 l 5.2–6.4 l
CO2排出量 134–146 g/km 146–169 g/km 178–192 g/km 191–199 g/km 146–168 g/km 137–168 g/km
排出ガス処理システム(PM GPF DPF
排出ガス処理システム(NOX 尿素SCR
排出ガス基準 Euro 6d-TEMP Euro 6d-TEMP-EVAP Euro 6d-TEMP


脚注

注釈

出典

  1. ^ アウディ、Q2でコンパクトSUV市場に参入【ジュネーブショー2016】”. web CG (2016年3月2日). 2020年8月15日閲覧。
  2. ^ アウディの入門SUV、 Q2 …ドイツで生産開始”. Response. (2016年7月5日). 2020年8月15日閲覧。
  3. ^ アウディQ2 1.0 TFSI/Q2 1.4 TFSI COD/Q2 2.0 TDIクワトロ【海外試乗記】”. web CG (2016年8月5日). 2020年8月15日閲覧。
  4. ^ Offizielle Sicherheitsbewertung Audi Q2 2016. In: euroncap.com. Abgerufen am 29. September 2018.
  5. ^ アウディ Q2、欧州で受注開始…2万4900ユーロから”. Response. (2016年7月21日). 2020年8月15日閲覧。
  6. ^ Form an orderly queue: First Audi Q2 crossovers available now Contract Hire And Leasing 2016年11月14日
  7. ^ Audi Q2L, a passo lungo per la Cina” (イタリア語). AUTOMOTO.IT (2018年10月23日). 2020年8月15日閲覧。
  8. ^ Produktion Audi Q2L in China” (ドイツ語). AUTOMOBIL PRODUKTION (2018年10月17日). 2020年8月15日閲覧。
  9. ^ アウディ SQ2、シリーズ最強の300馬力 欧州で受注開始”. Response. (2018年12月14日). 2020年8月15日閲覧。
  10. ^ アウディ Q2 に最強の『SQ2』、2.0ターボは300馬力…パリモーターショー2018”. Response. (2018年10月3日). 2020年8月15日閲覧。
  11. ^ なんて欲張り!アウディ「SQ2」にはSUVの使い勝手もスポーツカーの刺激もある”. &GP (2020年4月25日). 2020年8月15日閲覧。
  12. ^ アウディ Q2L e-tron はロングボディ採用でEV航続265km…上海モーターショー2019[詳細画像]”. Response. (2019年4月18日). 2020年8月15日閲覧。
  13. ^ Audi Q2L e-tron to debut at Auto Shanghai next month - Report” (英語). INDIANAUTOBLOG (2019年3月12日). 2020年8月15日閲覧。
  14. ^ Audi Q2をアップデート:数多くのディテールを刷新(ドイツ本国発表資料)”. アウディジャパン株式会社. 2020年9月1日閲覧。
  15. ^ Audi Q2をアップデート: タッチスクリーンとアウディバーチャルコックピットを備えた新しいインフォテインメントシステムを採用”. アウディジャパン株式会社. 2024年10月8日閲覧。
  16. ^ "Neuzulassungen von Personenkraftwagen im Dezember 2016 nach Marken und Modellreihen" (PDF). 2017年12月7日閲覧
  17. ^ "Neuzulassungen von Personenkraftwagen im Dezember 2017 nach Marken und Modellreihen". 2018年1月9日閲覧
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関連項目

外部リンク