『ぼくの伯父さんの休暇』(ぼくのおじさんのきゅうか、フランス語: Les Vacances de Monsieur Hulot, 英語: Monsieur Hulot's Holiday, Mr. Hulot's Holiday)は、1953年のフランス映画。
概要
コメディアンであり映画監督であるジャック・タチの当たり役「ユロさん(英語版)」を自作自演したシリーズ作。
海辺の避暑地にやって来てバカンスを楽しむユロ氏が、行く先々で珍妙な騒動を巻き起こす。ストーリーらしいストーリーは存在せず、いわゆる「スケッチ・コメディー」(ポートレイト・ムービー形式のコメディ)に仕立てている。フランス人らしいエスプリの効いたコメディ作品である。
なお、原題を直訳すると「ユロ氏の休暇」となり、伯父さんとの表現は出て来ない(本編中にもそのような言及は無い)。
邦題がこのようになったのは、この後に公開された監督出演長編3作目『ぼくの伯父さん』の方が日本では先に公開されたため。
受賞
- 1953年度 ルイ・デリュック賞
- 1953年度 カンヌ映画祭 国際批評家賞
ランキング
小説版の訳書
- ジャン=クロード・カリエール文、ピエール・エテックス 絵
- 日本語版は小柳帝訳で、1995年にリブロポート、2004年に中央出版、2008年に中公文庫で再版された。
- ジャン=クロード・カリエール文、ピエール・エテックス 絵・小柳帝訳、中央出版 2022
脚注
- ^ 小林信彦「第四部 幼年期の終り 第二章 フリドニア讃歌」『世界の喜劇人』新潮社、2016年3月18日。
外部リンク