かわせみは、物書堂が開発・販売しているmacOS用日本語入力プログラム。2023年11月以降の現行バージョンの商品名は「かわせみ4」である[1]。
macOS用の日本語インプットメソッドで、プロプライエタリとしてリリースされている3種(かわせみ、ATOK、macOS付属の日本語入力)のうちの一つ。エルゴソフトの「egbridge Universal 2」を基に開発され、変換エンジンと一部機能(スマート履歴変換、スマート・インライン変換などの省入力機能など)を引き継いでいる。なお操作パレットなど搭載していない機能もある[2]。
歴史
2008年1月28日にEGBRIDGEを開発・販売していたエルゴソフトがパッケージソフト事業から撤退[3][4]。同年2月29日に同社の技術者2人が独立して、エルゴソフトの親会社であるコーエー(現・コーエーテクモホールディングス)からegbridge Universal 2のかな漢字変換エンジンおよび一部のユーザインタフェースのライセンスを受けて日本語入力プログラムを開発。2009年10月26日販売[5]。かわせみ(バージョン1.x)は、Mac OS X 10.5 Leopard以降OS X 10.8 Mountain Lionまでについてサポートした[6]。
2013年11月にOS X Mavericks 10.9に対応し、OS X 10.8 Mountain Lion以降で動作する「かわせみ2」を発売した。楽ひらによる手書き文字認識などを実装した[7]。
2017年に物書堂がegword Universal 2のmacOS High Sierra 10.13対応版を開発・販売するに当たって、egbridge Universal 2の開発資産も取得した[8]。
2020年のmacOS Big Surは「かわせみ2」の動作保証外とされ、同年12月に発売された「かわせみ3」でApple M1を搭載するMacとmacOS Big Surに対応した[9]。「かわせみ3」はmacOS Catalina 10.15以降で動作し、Big Sur、macOS Monterey、macOS Venturaをサポートする
2023年のmacOS Sonomaでは、「かわせみ4」へメジャーアップデートまでのあいだ、かわせみ3(v3.0.3)にて暫定対応となった[10]。同年11月14日、Sonoma に対応しVentura以降で動作する「かわせみ4」が発売された[11]。
バージョン履歴
※カッコ内の数字は、ビルドナンバー(開発者がソフトウェアのバージョンを管理するための番号)である。
脚注
外部リンク